ミシン台テーブル納品

しばらく前に、昔の脚こぎ式ミシンからミシン部分を取り外した台を使ってテーブルにして欲しいという依頼を受けた。市内のJazz Café Yugeya で同様のテーブルが置いてあるのを見ていいなと依頼主のご夫婦で話していた折に、知人が昔のミシンを処分しようとしているところに遭遇したのだとか。そんなわけでそのミシン台が工房にやって来た。

天板の樹種としては、幾つかサンプルを見てもらい栗の木に決定。希望としては、90cm x 60cm 程度の耳付き板という事になったが、そんなデカい一枚板は入手困難で値も張るので板を接いで作ることで了解を得た。

幅45cm、長さ2.3m程の手持ちの栗の板(厚さ45mm)から節を避けて木取りをしてつなぎ合わせて90cm x 60cm の板に仕上げることにして製作開始。

木取りした板を鉋掛けしてきれいにした上で、反りを除いて厚さを確保するために幅方向に3枚の板を接着することにした。これで完成厚さ37mm 程度を確保でき、そこそこ厚板の天板となった。耳の部分は、皮を落として南京鉋や小さな反り鉋を使って自然な感じに仕上げる。

合わせてミシン台の経年の汚れを掃除して、サビた箇所もあったので全体をつや消し黒ペンキで再塗装。一度目を工房内でやったら溶剤のにおいでひどい目にあったので、仕上げは屋外でブルーシートの上で青空塗装。倒したり裏返したりしながら全面塗装して綺麗にお化粧完了。

という事で、オイル塗装で仕上げた天板をミシン台に固定して無事完成。SINGERミシン第二の人生の始まりである。

下の写真は、昨日納品した際リビングルームに置かれたテーブルの様子。栗の色調・木目、耳の具合も気に入ってもらえて、製作し甲斐を感じる瞬間である。

物置に昔のミシンが転がっているそこのアナタも如何ですか? と、最後に営業。