木工教室から(23年5月)

昨年暮れに前回の木工教室の作品を紹介してから半年近く経ってしまい、紹介する作品が随分たまってしまいました。5か月分を一気にご紹介。抜けてる作品もあるような気がしますが。。。

工房近くに在住の方のヒノキの作品。課題作が終わってから最初の自由製作です。彼の住む家近くの裏山に生えていたヒノキの大木が台風で倒れ、それを数年前に彼自身がチェーンソーで板にしたものです。薬箱として生まれ変わりました。取っ手の竹も近所の竹です。火であぶって綺麗に曲木(曲竹か)。

 

白木のキャビネットを作った木工女子さん。次々大作が生まれています。以下の4作品。

同じ方の巨大な墨絵額(約1m角)。ご自宅ログハウスの窓に掛けられてます。次の大きな鏡も。

最新作のパソコンデスクも完成。

こちらは、瘤付きの大きな一枚板のカバ材から作られたテーブル。厚さが5~6cmあったものを2枚に薄く切り分けて上下に配置されてます。バンドソーで切るには幅35cmぐらいにすれば厚さを半分に出来るのですが、瘤部分を残すとこの機械に掛からない幅があるのでど根性の手鋸カット。切り分けるだけでも何時間も掛かり、更に幅広で鉋盤にも掛からないので再び根性の手鉋掛け。手鋸カットした後の表面の凹凸を平らにするために先日研いだばかりの西洋鉋でとんでもない手間暇をかけて平らな板にされたのです。瘤の木目も形も美しい超オリジナルな作品です。

同じ方のヒノキの角材から根性の手ノミで彫りこんで作った小箱。合成漆と呼んだりもするカシューで黒く仕上げられました。

  

教室開設以来初となるご仏壇。コンパクトなサイズでいずれご自分が入ると言われているのですが。。。

タモ材を使われたのですが、漢字では「梻」と書くことを知りました。まさに仏壇にふさわしい木なのでした(偶然の一致でした)。

以前スピーカー台を作られたオーディオ趣味の方は、飾り音符をケヤキで作られました。固いケヤキは、糸鋸では歯(刃だけど)が立たないと思ったのですが、完璧な造形となりました。

彼は、息子さんの結婚式のために寄せ書きの丸板の陳列台も作られました。キャンプ好きなので寝袋のイメージで。

課題作後の初自由作にディスプレー額を作られました。スピーカーの穴とか電源ワイヤーの穴とディスプレーを引っ掛ける機構とかなかなかの苦心作です。濃色塗装の栗の木がおしゃれです。

賞状(だったかな?)を入れる額と穴あきチーズを模したカッティングボード。

この掘り込み、きれいに仕上げるにはメチャクチャ手間が掛かるのです。今、次作のとてつもないお洒落な宅配ボックスを作られてます。昨年から製作中断中のキャビネットも。。。

品のある4本脚の丸テーブル。こういうのはやはり女性らしさが感じられますね。

 

同じ方の楽譜棚。おっしゃれ~。

彼女のピアノ調律の仕事に使われるらしい部品箱。ピッタリと蓋が収まるのです。

 

最後は、ポプラの瘤材で作られた一輪挿し。木の皮をきれいに掃除する段階で生きた虫(鉄砲虫かな)が何匹も次々と出てきました。ポプラ瘤の一輪挿しは手づくり市でも一番の人気ですね。

5/27の教室でブログ報告のことを話していたらこれまでの作品で最も活躍している照明器具が出ずじまいだと指摘されました。すみませんm(_ _)m

と言う訳で2021年春に完成した曲木の照明器具の紹介です。直前に参加したアイロン曲木講習会で教えてもらった技でヒノキの薄板を丸く円柱状にアイロンで曲げた板を違った径で何枚も作り、すこしずつずらしながら重ねた力作です。