このところ依頼を受けたふたつの箱モノをほぼ並行して製作中。 ひとつは小ぶりの台所収納棚でもうひとつはこれも小さめの洋服掛けである。 どちらもクルミを使うことに決まり、材の鉋掛け後の板剝ぎも完了し加工作業中である。クルミは、いってみれば和製ウォルナットかと思うが、色合いは違うものの板の雰囲気はよく似ている。加工心地も似ているのかと思っていたが、意外と似て非なる感触である。クルミのほうが気持ちソフトでやや乾燥肌っぽくて野性味が少し強いと思う。
台所収納棚は下記のようなデザインに決定しており、これに沿って本体部材の最終カットとホゾ加工が完了したばかりのところである。組み立て・接着までにもう少し仕上げの面取りやサンディングをする予定。中央の引き出し前板と右側の本棚扉は木目がつながるように木取りしているが、本体組み立て完了後に最終カットして寸法を揃える予定。まだもうしばらくかかりそう。写真では引き台前板と扉をただ積んで置いているだけなので少しでも揺れると板が作業台から落下しかねないので、用心のためクランプや差し金で支えている。
もう一方の洋服掛けは、こんな感じ。 まだ切った材を並べて置いているだけでホゾ加工もまだである。なので倒れないように作業台の谷間に置いて板の組み合わせ具合の確認中のものである。
両方が完成するまでは、ほかの家具に着手出来なさそう。