昨年ウォルナットのリビングテーブルを作らせていただいた方から引き続き台所用収納棚の注文を頂戴したのだが、今週ようやく完成して納品できた。 納品時にうっかり写真を撮らせてもらうのを忘れて、厚かましくも写真をお願いして送っていただいたのがこれである。早速使いはじめていただいていることが分かり大変嬉しい写真である。
幅約1m、高さ80cmの小ぶりな棚で中央に引き出し、右に扉付きの本棚、左にはスライド棚のあるビッシリ収納可能な北海道産クルミの棚である(ウォルナット色塗装)。引き出しや扉の寸法や取っ手のデザインが固まるまで何度かやり取りをした後にこのように突起の一切ないシンプルで左右に引き手が直線で並ぶデザインとなった。
実は、2週間ほど前に本体は完成したのだが、これまた厚かましくも家具展出展をお願いし快諾を得て、納品前に名古屋往復してきたのである。工房に持ち帰ったのち、スライド棚奥に電気製品用のコンセントを取り付けてこのたび晴れて嫁入りすることが出来ました。
ちなみに製作中の写真も何枚か添付させて下さい。
切断直後のクルミ材。板により当然ながら木目や色調に違いがあるので、組み合わせを決めるのは面白くも難しい作業。選りすぐりの美人板は一番よく目につく天板を担ってもらう。
ほぞ・ほぞ穴を刻んで仮組中の背面写真。このころはまだ板単体で扱うので重さを感じることもない。計算上は完成時の重さは50kgを超えるので(未実測だけど)ある程度組み上がってくると移動困難となる。
引き出しと扉は、木目がつながるように木取り。扉を丁番で取り付けた後、引き出し前板を並べて立て掛け木目の確認をした際の写真。作業台においた高さ調整用のテキトーな板材の上に立て掛けただけなので左右で少しずれてますが。
本体の組み立てと塗装も終わり、引き出しの製作中。手前に並ぶのは引き手加工と濃色のオイル塗装を終えたばかりの引き出し前板4枚と扉2枚。
次いで、スライド棚・引き出し・扉の取り付け、上下左右前後の取り付け位置を微調整して完成。名古屋に行く直前のもの。
おなじ方から(今回は奥様が主たる依頼主のようですが)注文いただくというのは、しみじみと嬉しさ・有り難さが沸いてくるものですね。
で、次はアンプケース2題(偶然重なった)に着手。