ニューヨークの削ろう会

日本では、毎年各地を巡回しながら削ろう会という鉋掛けの技を競い合うイベントが開催されていて、昨年は神戸で開催されたので初めて見に行ったことがある。 多分、各地の大工、木工家や鉋に拘りのある趣味人が集まってヒノキの薄削りを競いあいつつ親睦を深めるというのが趣旨なのだろう(想像では趣味人がメインのような気もするが)。 そんな酔狂なことを(といったら関係者には叱られそうだが)やるのは日本だけだと思っていたら、つい最近のFinewoodworking 社の web で(==> リンク先 New York でもアメリカ版の削ろう会、その名も”Annual NYC Kez” というのを先月やっていたというのを知って驚いた。 日本人が出向いてやっているのかと思いきやどうも現地のアメリカ人が昔の巨大な鋸(大鋸=おが、おがくずのおが)で丸太を縦引きしたり、槍鉋で表面を仕上げたり、(むろん日本の鉋で)薄い鉋掛けの競争をしたりしている写真が掲載されている。 昨今、何かと日本文化に日が当たる機会が増えたような気もするが、これには驚かされた。 隔月発行のFinewoodworking 誌でも日本のノミ、鉋、鋸(胴付鋸は英語になってる)を使う木工家がごく当たり前に登場する。 日本の伝統的道具が世界で認められているという事は何やら嬉しいことではある。

1枚だけ上記のリンク先にある写真をコピーしておきます。 第3回 Kezurou-kai Mini イベントにて

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