工房で陳列販売している手作りボールペンをカフェでも売ってあげるよ、といってもらってウンヵ月、ようやく陳列用のペンケースを新たに作った上でペンと一緒に渡すことが出来た。 ペンケースは、ホコリ除けというか多少なりとも見栄えが良くなることを期待してのこと。残り物の栗板材を矧いで少し幅広にしたうえで、高さ10cm程度の箱に組んだ後に上部(フタ部分)と下部に切り分けると、バッチリ上下でサイズの合ったケースの出来上がり。上部には塗装後ガラスを入れ、下部にはペンを並べるための窪みを並べた板を大きなエグレの入った部分を残して作ってみた。この板は、オノオレカンバという国産樹の中で最も重いもののひとつといわれる珍しい木。固い木で斧も折れるという事で斧折樺の字が当てられる。先月木材市で初入手したのだが、硬くて稠密な材で鉋を掛けた後サンディングすると磨いた金属のようにスベスベした触感。櫛に適した材というのに頷ける。今度は、ボールペンのボディーにも使ってみたい。
というわけで、近江八幡のコミュニティーカフェ・スマイルさんに今月から置いていただいたので、お近くの方はコーヒーがてらどうぞ、と一口営業。
ケースいっぱいにペンを並べた写真を撮り忘れたもので。。。
栗は独特の味があっていいなあ。オノオレカンバの台を置く前
えぐれた部分は、樹皮が溝状にえぐれ込んでいた部分。凹んでいるのでペンを掴むのにちょうどいい按配。