ようやく朝夕涼しくなり、木工機械に汗を垂らして錆を生むこともなくなって来た。しばらく前から栗のダイニングテーブルを製作中。天板は、おおむね完成。耳を残そうか、それとも直線に切ってしまおうか、悩んだ挙句に耳を残した。反り止めの板を天板下に取り付けるのだが、ビス止めにしようかなどと誘惑もあったが、ここは修練ということで吸い付き蟻桟にしてみた。
3/1000ほどの勾配の先細りのアリ溝とそこに挿し入れるアリ桟を加工するのが肝ではあるが。前回作った冶具類をそのまま使ったので、今回は思いのほかスムーズ。まずは、ルーターにアリビットを取り付けて冶具に沿わせて先細りになった溝掘り。
次は、桟に対して逆向けの溝つけ。これも冶具を使って溝と同じ割合でルーターテーブルで先細りに加工。
数回、天板に差し込んでみたうえで幅を微調整した後、最後は渾身の力で天板奥まで差し込めば、もう取り外し困難。
差し込んだ溝が片側だけ残っているので、ピッタリ塞ぐ板を加工して溝にフタをして、あとは天板と段差がないように鉋を掛ければOK。桟を差し込む前にやっておくべきだった桟の小口の斜め加工も後から手加工でやって(抜き取る手間よりこっちが楽)やっと出来上がり。
このテーブルは、四隅に脚を取り付けるのだが、今回初めて取り付け用の金具も調達済み。これからその金具を使っての加工が始まりである。因みに桟取り付け前に写したこれが脚と取り付け金具である。さあ、いつ出来上がるか。