匠の祭が終了して一週間、気合を入れて準備した後の脱力の日々が過ぎた。今回の会期4日間は、台風21号とぴったり重なってしまった。
初日の金曜日は、まだ大した降りでもなく大勢の方が狭い山道を通ってやって来ていただいた。2日目は、だいぶ台風が接近してきて時に大降り状態。会場では飲食ブースが屋外のテント下で営業されているのでテントに雨水がたまり苦労されていた。夜は恒例の(初参加なのでおそらくなのですが)参加者交流会が開催され、テント下の炭火でプロの料理人によってイワナが焼き終えるのを合図に宴会開始となった。
主催者のご家族やボランティアの方達に準備いただいた豪華な料理とともにアルコール類が豪快に空いていく。私は、車で通っているのでノンアルコール・ビールを飲みながら、久しぶりに見る何人かの豪傑の(女性もふくめ!)一気飲みを唖然と見守るばかりであった。最後の一気飲みから一体何年経ただろう。周りは、木工ほか手づくり職人ばかりで話が弾む。
3日目、いよいよ台風は滋賀県に接近して強風と大降りのなか、それでも県内からあるいは石榑トンネルを通って三重県からも来ていただいた方も。大いに感謝である。
4日目となる日の未明、台風は滋賀に最接近し、朝には遠ざかったっていった。台風一過の青空を期待したが、どんよりとした曇り空である。当日朝のニュースで、名神高速も閉鎖、東海道線も不通のとのこと、不安に思いつつも最終日の会場へと車で向かった。やがて永源寺あたりで車のナビがとんでもない道を指し示すのであった。ナビ画面の前方地図を見てみると国道421号線に通行止め表示が出ていた。会場に電話をして聞いてみると、会場の少し先で土砂崩れになっているが会場までは通れる、とのこと。平素の何倍もの落ち葉や小枝で敷き詰められた山道を進んで何とか会場に到達したのであった。
県内各地で台風被害もでた中、さすがに通行止め警告を押し切ってやって来る方はほぼいない(でも午後からやって来てくれる方も何組か、感謝である)。
ということでなかなかに貴重な経験をさせてもらった4日間でした。来年の再会を期して一本締めの後、神社前の石段で参加者の記念撮影をして引き上げたのでありました。悪天候の中、来てくださった皆様に再度感謝。