2022年、明けましておめでとうございます。昨年はいろいろとお世話になり有難うございました。コロナの広がりがこれ以上大きくならず、皆様にとっていい年となることを祈りたいと思います。工房のある近江八幡は、大晦日からこの冬3度目の雪が降り始め、元旦の朝には10cmほどの積雪となりました。
昨夜遅くに昨年最後の製作について書きましたが、これはその少し前に作ったキャビネットです。洗面台横のスペースにピッタリ納まるナラ材指定のキャビネットを依頼されました。
材料のナラ材の板、全部で7枚必要です。箱モノを無垢板で作るには思いのほか沢山の板が必要になります。
両面を鉋盤に掛けて木目を見ながら貼り合わせる板の組み合わせを決めて行きます。木目や時には避けられない節も見ながら決めて行きます。
最高の板目板は、天板に。ナラ材特有の柾目にのみ出現する虎模様の杢部分は量が限られているので扉部分に当てがいます。
扉は、取っ手のないスッキリしたデザインをというご希望に合わせて扉上端に掘り込みを入れたものにしました。
洗面台左のスペースが設置場所。うまくここに入るのかドキドキしながら置きます。
無事にうまく納まりました。幅も高さもちょうど。フローリングのナラ材と同じ材で相性もピッタリ、喜んで頂きました。
という事で、無事ミッションコンプリート。この時期に建築されたばかり家らしく玄関に手洗い場があるのです。訪れた人の目に必ず触れる一等地に置かれるキャビネット、となったのでした。