これまで幾種類かの太鼓台を作らせてもらったが、現在製作中なのは締め太鼓台。市内在住の和太鼓プロ演奏家のOさんが教えている工房近くのH中学校太鼓部に納める予定。太鼓台を作るのは、数学の応用問題を解く楽しみのような面がありなかなかに面白い。今回のお題は、下図のごとくである。
太鼓自体は、現物から寸法を取らせてもらうのだが、「演奏時に太鼓面が16度の傾斜となり鼓面中央の高さを床から76cmとせよ」という課題である。厳密にいえば解は無数にあるのだが、それなりのプロポーションと折りたたむと平らになるようにデザインするのは、それなりに難しい。デザインツールとして使っているSketchUp はいきなり3Dで図面が書けるので、X字状の脚を適当に書いておいて16度に傾けた平面を所定の高さに持って行き交わった部分に横棒(貫)を渡せばいい。
とは言え、いきなり図面通りで木の加工まで済ませてしまうにはやや勇気がいるので、念のため墨付けをした後の角柱を所定の角度で並べてみてのチェックをしてみる。幸い、間違いはなかったようなので一気にほぞやほぞ穴もを刻んでしまった。今日で本体の接着も終えたので、完成間近。設計通りに出来ているかどうか、明日にはっきりする予定。