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今年も飛騨の家具フェスティバル

9月7日から高山市で恒例の「飛騨の家具フェスティバル」が始まったので、今年も見学に行ってきた。市内各メーカーの陳列品は、1年経って大きく入れ替わったりはしないので、今回は見る側も少しマンネリ。 会場の飛騨・世界生活文化センターは、多分バブル時代に建設されたいささか立派すぎる会場なのだが、そこにはリニューアルされた常設展示の「ミュージアム飛騨」があり、春慶塗や一刀彫の名品などとともに飛騨の家具のコーナーがある。飛騨の洋式椅子の第一号から始まる歴史的な椅子の展示から現代の椅子まで多種多様な椅子が展示され、殆どのものは自由に座ることも出来て大変よく出来た椅子の博物館になっている。高山は、椅子に限れば日本一の生産を誇るらしいのでそれに相応しい施設である。家具の中で椅子は最もデザイン上の自由度が高くて、かつ同時に座るという機能性が高度に求められる難しい家具なのだが、当然ながら見た目と座り心地は必ずしも一致せず両方を高度に満たすものは限られている、ということがたちまちのうちに理解できる仕組みでもある。

img_6237 この何倍もの椅子が展示されている

で、そこに今年のG7・伊勢志摩サミットで使われた会議用のテーブルと椅子が展示されていた。やはり飛騨の家具メーカーが製作したとのこと。最高級ヒノキの白木の家具でなかなか美しい(残念ながら座れない)。 今年の春に名古屋で木の家具40人展に参加したが、その際の参加工房の一つが、このサミット用にペン皿を提供されたという話を聞いていたので、一層興味を抱いた次第である。 有名な黒田辰秋がデザインして高山の家具メーカーが生産したという皇居新宮殿で使われているという高貴な(?)椅子も展示されている。

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cjbze0nwuaaaw5o 数日使うだけでもったいない?