神戸の竹中大工道具館に隈研吾の「木の心」講演会を聞きに行って来た。2020年の東京オリンピックのメイン会場のザハ・ハディド案に代わって採用された設計者である。今回の競技場も木材を多用した巨大建築と聞いているが、従来から一貫した姿勢であることを初めて知った。家具と木材建築は、材料や加工方法を含めてかなり共通した部分が多いのだが、最近は木材を生かした建築が一段と見直されて来た感がある。彼の一連の建築を見て、次々と木の使い方のチャレンジが続いていることを知り、オリジナリティ追求の姿勢の大切さが非常に印象に残った。家具作りにもそういうチャレンジを入れ込まねばと感じさせられたのであった。
講演後に道具館の見学も閉館まで小一時間したのだが、まだまだ見足りない。