かんじる比良

今日から湖西は北比良の別荘地にある私の師匠の慧夢工房・松井さんのところで「かんじる比良」イベントに出展中。昨日の搬入時は、蒸し暑い梅雨時のような天気だったのが、1日過ぎただけで今日は一転して肌寒くなり、強風も吹き重ね着しても寒いほどだった。

別荘地の林の中の広い敷地にセルフビルドの工房を備えたログハウス、という羨ましい環境。ここに慧夢工房ご夫妻の作品に加え、もうひとりの木工作者と私が参加させてもらっています。

 工房主の作品

 奥様の洒落た作品群

 田谷さん

 ここは私

 休憩所

巨大なクスノキの丸太テーブルの脇のバケツには、工房内で生まれたモリアオガエルのおたまじゃくしと孵化したばかりのメダカが泳いでます。

青空(曇り空でしたが)旋盤教室で生まれて初めての木工旋盤でペンづくりをしてくれた近所の小学生。上手にできました。

明日は、青空が見られそうだが、今日より寒くなるとか。風はおさまって欲しいなあ、出来ることなら。

日曜日に時間のある方、湖西の広い範囲でさまざまな手づくり品や美味しい食べ物屋さんも数多く参加しているこのイベント、宜しければどうぞ来てみて下さい。

家具展に向けて

この週末と来月1日からのダブルイベントに向けて小さな木工品を製作してきたが、取りあえず一段落。ひとつは箱類。ティッシュペーパーボックスは、専用箱だがそれ以外は、ペン類やカトラリー、あるいは身の回りの小物やアクセサリー収納など目的は使う方に考えてもらうことにして、とにかく色々作ってみた。

四角四面な箱以外にも材木を割って作ったへぎ板の箱も。そのうちのひとつは、市内在住の漆器作家の藤井氏に生漆を塗ってもらった。実は、その漆を少し分けてもらったので一段落したら訓練校の実習以後初めての漆塗装にチャレンジの予定。どうなるか今から楽しみ。

あとは、薄皿も製作。何年も手元で転がっていたケヤキの面白い杢の薄板を平らに鉋掛けをして小皿にしてみた。また神代欅と呼ばれる長年土に埋もれていたケヤキの短い板がありボールペンなどに使っていたが、割れが多く入ってペンに使えない部分を切って同様に小さな厚皿にしてみた。ヒビだらけだが、意外と面白い。ついでに最近依頼を受けて鍋敷きを沢山作ったのだが、その治具があるので少し追加で作ってみた。

まずは、19~20日の「かんじる比良」@慧夢工房で見てもらう予定。

薬師寺東塔解体修理見学

「凍れる音楽」と呼ばれる薬師寺東塔。その解体修理現場の見学に行かれた現役時代の先輩である浅井さんのFacebook 書き込みを数日前に読んだのがきっかけで、ゴールデンウィークのさ中に奈良へ行ってきた。浅井さんから、瓦の寄進をすれば解体修理現場の足場へ上って見学できると電話で教えていただいたその日の午前中に速攻行ってきたのである。ゴールデンウィーク中なので高速道路の渋滞やお寺の行列も覚悟したが、どういう訳かどちらも皆無。2009年から始まった解体修理は、下から2/3ほどが再び組み上げられていて、2020年の完成を目指しているとのこと。

昼過ぎには薬師寺に到着し、東塔の痛んだ瓦の差し替え用の瓦(6万枚中1割ほどを入れ替えると言われたかと思う、多分)を夫婦で2枚申し込んだ。その瓦に般若心経の一文字を名前と共に書き込んだ。その会場には屋根から降ろされた東塔の相輪が分解して置かれていて間近に見る事もできた。触るなと書かれていたが、無断で軽く触れてみた。修理完了時再び屋根の上に取り付けられれば、もう二度と触れる機会は来ないのである。

 巨大な銅製

 飛天像の水煙(4つ)

東塔が完成してから1300年とのこと。心柱の最下部こそ白アリ被害などで痛んでいたらしいが、心柱も含めて痛んだ部分だけを補修して材料は極力再利用する方針だとか。1300年前の建築が今なお優れたものとして存続しているという事実に驚くほかない。

 

ところでこれは現場に幾つも置かれていた作業台(馬、正式にはなんて言うのかな?)。四方転びのウマを始めてみたが、かっこいい。工房でも作ろうと写真を四方から撮って来た。

見学の後は、生まれて初めての般若心経の写経をして納めてきました。肉体が朽ち果てた後何百年の先まで東塔の瓦に名前が残り、写経も保存されると聞いて、えも言えぬ満足感とともに家路についたのであった。いやぁ、行ってよかった。感謝感謝>浅井さん。

木の家具40人展 2018

木工家ウイーク NAGOYA 2018 が6月1日(金)から3日(日)まで名古屋市で開催されます。例年複数会場で同時並行にいろいろな木にまつわるイベントがあるのですが、今年は一層パワーアップして13会場で13イベントが開催されます。

13あるイベントのひとつが、木の家具40人展@電気文化会館なのですが、木工房YZも3回目の出展をさせていただきます。会場内に40工房が作品を並べますので、興味ある方にとっては一気にいろいろな作風の個性あふれる家具や木工品を見ることが出来る場となります。私の今年のテーマは、「箱」。大小さまざまな箱を鋭意製作中です。

興味ある方は、下のリンクに全体のパンフレットがありますので、お気に入りのイベントに的を絞って(絞らないととても全ては見られません)、是非お出かけいただければと思います。

木工家ウィーク NAGOYA 2018 ホームページ

木工家ウィーク NAGOYA 2018 のパンフレット

木の家具40人展

 

工房開設4年目に

先月書こうと思いながら書きそびれてしまったが、先月で工房をオープンして早くも4年目に突入しました。相変わらず超低空飛行(?)を続けていますが、それでも石の上にも3年じゃないですが木の側で丸3年やってきてこのホームページへのアクセスもほんの少しづつ増えてきています。お世話になった皆様、本当に有難うございます。

ホームページを見たという方からの問い合わせでユニークな木工品の注文をいただくことも。最近の変わった依頼は、折れたバットの材で作るぐい呑み・おちょこのご依頼。その前にはコスプレ用の銃の部品なんてのも。まあ、木の加工なら面白そうなら基本何でもやりますという事でお受けしてます。出来ればもうちょっと巨大なモノを作りたいとも思いながら、このところ小さなものが続いてます。材木の増加ペースが消費ペースをはるかに上回っているので、なんぞ大きなものを作らねば、と思ったりもする4年目の春です。

バットから生まれたぐい飲み。右端は完成直前に旋盤から外れて吹っ飛んで割れてしまったもの(涙)

 

 

 

 

かんじる比良

かつてお世話になった木工教室の慧夢工房さん(湖西の北比良)のお誘いで「かんじる比良2018」5月19日(土)~20日(日)の2日間、軒先をお借りして一緒に出品させてもらうことになりました。

ガイドマップはこちら

Special Events(期間限定店)案内はこちら

いろいろな木の小箱やボールペン、カッティングボードなどを販売する予定です。また小型の木工旋盤を使ってのボールペン製作実習も出来るよう計画中です。