台風10号が近づいてきて一気に暑さが引いた今日、前から気になっていたテンセグリティー構造のテーブル模型を作ってみた。テンセグリティー構造というのは、「圧縮材が互いに接続されておらず、張力材とのバランスによって成立しているような構造システム」という事らしいのだが、ネット検索の最初に出てくるこんなサンプルが分かりやすだろう。
針金で出来た上の三角と下の三角ふたつを4本のヒモやゴム糸(3つの角と中央を結んでいる)でつないでいるのだが、4本全て張力だけで上の三角を支えている。
で、この構造を家具に当てはめればどうなるかということで考えてみたのがこれ。天板サイズが、15x20cm程度のヒノキの端材で作った小さな模型である。
天板と十字脚にそれぞれに「コ」の字状の部品を取り付け、その「コ」の字中央の穴を通したひもで連結し、更に天板の4か所から釣り糸で真下の十字脚の部分と結び付けている。写真では、多分よくわからないので動画も貼り付けておきます。
テーブル下部構造と天板構造の間をこのように、ひもと釣り糸の合計5本で吊り下げて(実際は吊り上げてる訳ですが)、全て張力だけで支えているので、剛構造にはなり得なくてこのように天板がユラユラ揺れるけど、それなりの強度は確保出来ているので天板上に物を乗せても問題ない訳ですね。
これを実寸に拡大したような家具を欲しいと思う人は、酔狂な例外を除いて存在しないと思うが、そんな酔狂な方が、もしおられましたらご是非連絡お待ちしてます。その時は、ヒモじゃなくて鎖とかピアノ線を使うことになると思います。それでもユラユラは止められないと思いますが。。。