木工教室から(22年9月)

前回報告から4カ月、沢山の意欲作が生まれて来てます。その中から作品のご紹介を。コロナが徐々にインフルエンザ的になってきたお陰なのか教室生も少しずつ増えて来てます。

  • 親戚のお寺に残っていた鐘撞堂の古材を利用した作品を作られたT1さん。数百年を経た欅がボールペンとそのケースとして蘇りました。

同じケヤキ材で今はスツールを鋭意製作中です。

  • 木工女子 T2さん、引き続き次々と大物・小物を生み出し続けています。壊れたピアノ椅子の再生、コロコロ(?)スタンド、栗のCDラック。

  • 高難度の技が必須の作品に次々挑戦してされているT3さん。この小さな丸テーブルはシェーカー様式のキャンドル・スタンドがモデル。3本の曲線の脚は、蟻ホゾという難度の高い手加工でテーブル中央の丸脚に組まれています。見事に完成!

 

下の高坏は上部のお盆部分の直径が30cmほどの大型サイズ。上のテーブルと同じ栗材ですが、旋盤で削り出した6個の部材をつなぎ合わせて完成。こちらも鉄媒染仕上げ。上の写真のテーブルに乗っている小皿を作ったのが木工旋盤の初挑戦で、次がテーブルの脚。その次が一気に下の高難度作! 無茶な、と思いましたがさすがエンジニア出身、無事出来上がりました。

  • 木工教室ほぼ1年経過のT4さん。最後の課題作がこの蓋つき小箱(山桜)。ふた中央の鏡板は時間を掛けて全て手鉋で削り出されました。最後の丁番取り付けに苦労されましたが見事完成、A4書類も楽に入ります。

  • Cさん製作の製の青森ヒバ製ベンチ。「ロ」の字型の脚は、四隅が全てアラレ組みで組まれてとても頑丈です。天板は節などの欠点ゼロの完璧な最高級の青森ヒバ厚板。青森ヒバ愛好家の彼は、この他にも同じ材で洗面台の大作があります(完成写真未入手)。

  • Hさんの作品は手提げ式のヒノキ工具箱。今後の教室通いで活躍しそうです。

こちらは、知人のお子さんへのプレゼント用に作られたブナのトラック。荷台も動きます。

  • 頑丈な6本足脚立を作られたYさん。

オーディオファンでもあり、次作は厚板ケヤキのスピーカー台。スピーカーが振動しないようにこれまた超頑丈に。スピーカーと接する部分は更に堅い材で点接触になるようにするのだとか。

全く知らなかったのだが、JBLのスピーカーにパラゴンという名の幅2.6mもある巨大お化けスピーカーがあったらしい(とっくの昔に生産終了とか)。いつの日かその1/2サイズのものを作りたいとのことで、取りあえず1/8サイズのパラゴン様式のスマホ・スピーカーが完成。薄板をアイロン曲木でカーブさせた小さな力作。

完成したミニ・パラゴンを持って、彼と共に市内のジャズカフェ Yugeyaへ行きました。ジャズ愛好家同士の話に私は付いて行けなかったけど、おふたりのオーディオ談義は面白かった!