カテゴリー別アーカイブ: 木工教室

7月の木工教室

7月から新たに女性が木工教室に加わってくれました。既に木工歴10年以上とのことでキャリア十二分、大型木工機械の経験も長く、当然ながら初回から自由製作を楽しんでいただいている。で、最初の作品がスマホスタンド。スマホ画面を見るのに便利で充電も同時に出来るという次第である。仕上げのサンディングなど実に女性らしいきめ細やかな作業ぶりで大変勉強になる。友人の分とご自分用の2台同時完成である。

一方こちらは、もう一人の方の新聞・雑誌スタンドも完成した。同じスタンドとは言え、こちらははるかにデカい。ヒントになりそうな木工雑誌の記事を参考にしながら図面を書くこともなく、テキトーに切ったり削ったりしながら寸法を決めていくという極めて男性的アプローチで、それゆえ幾多(?)の危うい目にもあいながら完成にこぎ着けることが出来た。こちらのスタンドの仕上げのサンディング時間は、上の小さなスマホスタンドのサンディング時間よりずっと短時間というこれまた野性的(?)仕上げであったことを報告したい。床置きで壁際に置いて新聞や雑誌を立て、これから生活に密着して活躍することになる。

結果良ければ、すべてよし。全て1x4材を使い、沢山のビスケットを使って幅広の板に加工してあり、なかなかいい味がある、と思う。

もうおひとりの栗材ポストは、完成までまだ数週間掛かりそうだが、なかなかの力作で次回報告としたい。

木工教室から

ここ最近の木工教室の様子から。

①昨年末からスタートしてほぼ半年経過したおふたりは、徐々に大作にチャレンジされています。こちらは、物入れを兼ねた二段式の踏み台。普段、1段目は引き出しのように収納されていますが引っ張り出せば、2段になり、踏み板を外せば二段の物入れに変身するという凝ったデザインです。

次回作は、初めて製材所の無垢材からの製作に挑戦されることになり、先日注文先の製材所から乾燥した栗とブナ材が工房に届きました。荒材からの木取り検討からスタートとなります。

もうおひとりは、現在1x4材を使ったマガジンラックに取り掛かっています。下の写真は以前作られた書類収納箱3個が勤務先の学校で活用されている様子です。毎日、大活躍中とのこと。

②また、6月からは初めての親子木工教室が始まりました。工作好きの男の子とそのお母さんのペアでそれぞれ違った木工をやってもらっています。小学生の男の子の最初の作品は船(写真撮り忘れ)、次は電車を作りたいと挑戦中。お母さんは、学生の頃デザイン関係の勉強をされていたとかで、アヒルもウサギもあっという間に可愛く書かれるのでビックリです。糸鋸でそれらを切ってもらいます。羨ましいスキルの持ち主です。

③もうひとつは、旋盤の一日教室。以前ボールペンを作りに来られた方が、今回はサラダボールに挑戦。20cmぐらいの大きさの木を用意していたのですが、材木屋さんで調達した30cmもある大きな栗材を持ってこられたのでそれを使っての巨大なサラダボールです。削る量が半端ないので午前中からスタートして完成するのに夕方近くまで掛かりましたが、超立派なサラダボールが出来上がりました。湖西の慧夢工房に何年も通っておられますので木工の腕前はプロはだしです。この後、ご自宅でガラス塗料を塗られる予定です。

それぞれのご希望やスキルに応じて、いろいろな作品づくりを楽しまれています。

木工に興味や関心のある方、あなたも如何ですか?

 

 

かんじる比良

かつてお世話になった木工教室の慧夢工房さん(湖西の北比良)のお誘いで「かんじる比良2018」5月19日(土)~20日(日)の2日間、軒先をお借りして一緒に出品させてもらうことになりました。

ガイドマップはこちら

Special Events(期間限定店)案内はこちら

いろいろな木の小箱やボールペン、カッティングボードなどを販売する予定です。また小型の木工旋盤を使ってのボールペン製作実習も出来るよう計画中です。

木工教室3月

今月の木工教室での作品から(完成間近含め)。

こちらは、ヒノキのティッシュペーパー・ボックス。ヒノキの香りと共に使えます。ティッシュペーパーを収めた後に上蓋を乗せて使います。4辺は板両端を45度(留め)にカットして留め削り台を使って手鉋で仕上げてもらいました。接着時にヒノキの薄板(約10mm)が幾分反ってしまったのも手鉋できれいにに修正してアクセントと強度強化用にチキリを入れて完成されました。奥はおまけの練習用一合升風ペン立て(?)。

もう一人は、職場での書類配布に使う同寸の箱3個。1個目は、すべて手加工・手道具で完成し、あとのふたつはバンドソーを始めて本格的に活用してもらって、半日で2個の組み立て接着まで終了、手加工の2~3倍のスピードです。次回、ほぞ組の出っ張りを手鉋で平らにして塗装してもらえば完成予定。徐々に難しい技と機械利用が増えていきます。

木工教室2月

2月の木工教室では、手づくりボールペンを希望されたので初めての木工旋盤を経験してもらった。おふたりが、それぞれ友達やご家族へのプレゼントということで合わせて5本が完成。いろいろな木材をボールペン用に準備しているのだが、好きな木を選んでもらって、それと組み合わせるボールペン金具部分のキットにもモデルや金・銀・ガンメタル色などがあり、そこから選んでもらう。旋盤作業で最初に角棒の中心に穴をあけ真鍮パイプを接着するところからスタートする。角材を丸く削る段階で木の角部分が割れて顔に飛ぶ可能性があるので安全のためフェースマスクを使ってもらう。一旦丸棒になってしまえば、あとはお好みでオリジナルの形に仕上げてもらう。サンドペーパーを120番から4000番まで順番に掛けて表面をスベスベにしてワックス塗装したのち金具をパイプに圧入すれば完成となる。3時間ほどで1本が完成できる。

という訳で無事に完成したボールペンがこちら。

左から神代欅、パープルハート、トチ。パープルハートは削った直後は茶色なのだが、一日も経つと紫に変色するという不思議な木である。最初は、プレゼント用に2本を作るつもりでスタートされたのだが、出来上がってみると自分用のも欲しくなったと更に1本追加されたのでありました。

こちらの方は、パオロッサと黒檀。黒檀は誠に渋い。

ご希望の方は、半日教室で一本完成できますので宜しければどうぞ作りに来てください。完成品がいい方は、工房に1ダース以上はいろいろな木とモデルで完成品を取り揃えていますのでお好きなものをお選びください。お好きな木での特注ももちろんOKですよ。

木工教室から

木工教室、1月はアラレ組みによる書類箱の製作課題に挑戦してもらいました。シラガキというナイフのような刃物で板に墨付けをしてもらった後(墨は使いませんが言葉は生き残ってます)ノコで細かくカットしてノミで凸凹部を墨線に従ってきれいに仕上げてもらい、底板をはめ込む溝を機械で掘ってから底板をはめ込んでいよいよ最終組み立て工程へ。

接着できたら次は初めての鉋掛けに挑戦してもらいます。継ぎ部分の寸法は少し余裕を取った分、木口を0.5ミリほど鉋で削って側面をまっ平らに仕上げる訳です。

で、晴れて無事完成。A4書類がホルダーごと収まります。

おひとりは塗装なしで無垢仕上げのまま、もう一人は濃色のオイル塗装を選ばれました。初めての木工と思えないきれいな仕上がりの書類箱が完成しました。

次回は、旋盤を使ったボールペン製作に挑戦してもらう予定。

 

木工教室スタート

11月に木工教室募集開始の案内をブログに掲載したところ、県内からおふたりの方から連絡をいただき、記念すべき第一期生として12月後半から教室をスタートできることになりました。

これを機に教室の進め方など、もう少し具体的な内容を独立した「木工教室」ページとして用意してみました。今後も意見をお聞きしながらさらに整えていきたいと思います。

来訪者も極めて限られた工房で、これまでひとり気ままな、同時に若干の寂しさも覚えながらの日々でしたが、これからリズムと会話が工房にやって来るのだと思うと嬉しくなります。

<年末に追加しました>

で、初回の製作はこれ。訓練校の授業でやった鋸の練習課題です。おひとりの方は、来年の干支に合わせて馬じゃなくて犬にしたいという事で、デザインも考えてもらいました。ひと目で犬とわかるかわいい作品になりました。12年間続ければ、十二支全部が揃うかも?