かつてお世話になった木工教室の慧夢工房さん(湖西の北比良)のお誘いで「かんじる比良2018」5月19日(土)~20日(日)の2日間、軒先をお借りして一緒に出品させてもらうことになりました。
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いろいろな木の小箱やボールペン、カッティングボードなどを販売する予定です。また小型の木工旋盤を使ってのボールペン製作実習も出来るよう計画中です。
今月の木工教室での作品から(完成間近含め)。
こちらは、ヒノキのティッシュペーパー・ボックス。ヒノキの香りと共に使えます。ティッシュペーパーを収めた後に上蓋を乗せて使います。4辺は板両端を45度(留め)にカットして留め削り台を使って手鉋で仕上げてもらいました。接着時にヒノキの薄板(約10mm)が幾分反ってしまったのも手鉋できれいにに修正してアクセントと強度強化用にチキリを入れて完成されました。奥はおまけの練習用一合升風ペン立て(?)。
もう一人は、職場での書類配布に使う同寸の箱3個。1個目は、すべて手加工・手道具で完成し、あとのふたつはバンドソーを始めて本格的に活用してもらって、半日で2個の組み立て接着まで終了、手加工の2~3倍のスピードです。次回、ほぞ組の出っ張りを手鉋で平らにして塗装してもらえば完成予定。徐々に難しい技と機械利用が増えていきます。
2月の木工教室では、手づくりボールペンを希望されたので初めての木工旋盤を経験してもらった。おふたりが、それぞれ友達やご家族へのプレゼントということで合わせて5本が完成。いろいろな木材をボールペン用に準備しているのだが、好きな木を選んでもらって、それと組み合わせるボールペン金具部分のキットにもモデルや金・銀・ガンメタル色などがあり、そこから選んでもらう。旋盤作業で最初に角棒の中心に穴をあけ真鍮パイプを接着するところからスタートする。角材を丸く削る段階で木の角部分が割れて顔に飛ぶ可能性があるので安全のためフェースマスクを使ってもらう。一旦丸棒になってしまえば、あとはお好みでオリジナルの形に仕上げてもらう。サンドペーパーを120番から4000番まで順番に掛けて表面をスベスベにしてワックス塗装したのち金具をパイプに圧入すれば完成となる。3時間ほどで1本が完成できる。
という訳で無事に完成したボールペンがこちら。
左から神代欅、パープルハート、トチ。パープルハートは削った直後は茶色なのだが、一日も経つと紫に変色するという不思議な木である。最初は、プレゼント用に2本を作るつもりでスタートされたのだが、出来上がってみると自分用のも欲しくなったと更に1本追加されたのでありました。
こちらの方は、パオロッサと黒檀。黒檀は誠に渋い。
ご希望の方は、半日教室で一本完成できますので宜しければどうぞ作りに来てください。完成品がいい方は、工房に1ダース以上はいろいろな木とモデルで完成品を取り揃えていますのでお好きなものをお選びください。お好きな木での特注ももちろんOKですよ。
木工教室、1月はアラレ組みによる書類箱の製作課題に挑戦してもらいました。シラガキというナイフのような刃物で板に墨付けをしてもらった後(墨は使いませんが言葉は生き残ってます)ノコで細かくカットしてノミで凸凹部を墨線に従ってきれいに仕上げてもらい、底板をはめ込む溝を機械で掘ってから底板をはめ込んでいよいよ最終組み立て工程へ。
接着できたら次は初めての鉋掛けに挑戦してもらいます。継ぎ部分の寸法は少し余裕を取った分、木口を0.5ミリほど鉋で削って側面をまっ平らに仕上げる訳です。
で、晴れて無事完成。A4書類がホルダーごと収まります。
おひとりは塗装なしで無垢仕上げのまま、もう一人は濃色のオイル塗装を選ばれました。初めての木工と思えないきれいな仕上がりの書類箱が完成しました。
次回は、旋盤を使ったボールペン製作に挑戦してもらう予定。
11月に木工教室募集開始の案内をブログに掲載したところ、県内からおふたりの方から連絡をいただき、記念すべき第一期生として12月後半から教室をスタートできることになりました。
これを機に教室の進め方など、もう少し具体的な内容を独立した「木工教室」ページとして用意してみました。今後も意見をお聞きしながらさらに整えていきたいと思います。
来訪者も極めて限られた工房で、これまでひとり気ままな、同時に若干の寂しさも覚えながらの日々でしたが、これからリズムと会話が工房にやって来るのだと思うと嬉しくなります。
<年末に追加しました>
で、初回の製作はこれ。訓練校の授業でやった鋸の練習課題です。おひとりの方は、来年の干支に合わせて馬じゃなくて犬にしたいという事で、デザインも考えてもらいました。ひと目で犬とわかるかわいい作品になりました。12年間続ければ、十二支全部が揃うかも?