カテゴリー別アーカイブ: 木工教室

木工教室から(21年9月)

木工教室で続々と出来上がる新たな作品を紹介したいと思います。前回掲載の5月以降の新作ですね。

  • 玄関キャビネット

教室作品で過去最大の作品となったと思われるます。ご自宅の玄関スペースにジャストフィットしる大きさのパイン材のキャビネット。扉は全て周辺を斜めに削った鏡板構造になっています。中央の扉のない棚部分は、奥様の手作り作品の陳列スペースとか。

下段に設置された横棒は傘立て、底板部分はキャスター付きの台車になっていて冬場の灯油置き場になります。軽く引っ張り出してストーブのタンクに給油できます。

  • 八角スツール

八角形が大好きなKさんのスツール2脚。脚部の強度を高めるために十字型の貫が入っていますが、高さを色々と悩んでカッコいいこの高さになりました。1脚は、お友達のところへ行ったそうです。左は(多分)チーク、右は自称どんぐりの木です。

  • 本立てまたはサイドテーブル

平面上の脚を上下に置けばサイドテーブル。脚を縦に置けばブック・シェルフというひとり二役の家具です(ま、同時には無理なんですが)。最近とみに増えて来た娘さん一家からのリクエスト作とか。ほぞを掘るのに角のみ盤が使えないサイズなので手持ちルーターと手のみ仕上げで苦労されました。ケヤキの木目がきれいです。

  • 米びつ

桐材を使ったお米ボックス。置き蓋構造で取り出しやすい構造にされました。ぱっと見、ただの箱のように見えますが、よく見ると4辺が全てアラレ組みになっているのが分かると思います。見た目の何倍も手が掛かって丈夫に出来ているんです、さすが。

  • アルコール・スタンド

最近ではスーパーやホームセンターなどいろいろな所で目にすることが増えた足踏み式のアルコールスタンドですが、ピアノの調律もされているTさんの手に掛かるとこんなカッコいいスタンドが出来上がりました。ペダルを踏むとピアノの鍵盤がスプレーを押してアルコールが出ます。足踏みでスプレーをプッシュする構造を試行錯誤しながら作り込まれましたが、苦労のかいあってスムーズにアルコールが噴射されます。唯一無二のスタンドになりました。材は、クルミとウォルナット。

全く知らなかったのですが、黒鍵は白鍵の丁度真ん中にあるんじゃないらしいですね。細かな部分にも拘りが込められてます。

  • アクセサリー・ボックス

教室の課題作として以前作られたふた付小箱と小引出しを上下に合体させたイメージのアクセサリー・ボックス。こちらも娘さんへのプレゼントとしてお作りになりました。上部の開き蓋の内側には鏡が取り付けられています。山桜の木目が上品です。

 塗装前

 塗装後

木工教室から(21年5月)

コロナ禍の中とはいえ、木工教室では次々と新作、意欲作が誕生しています。

オシャレなメガネケース2種、山桜とウォルナットを二通りに貼り合わせられています。プレゼント用だとか。もらった方はさぞ嬉しいでしょうね。

   

台所用品もいくつか。こちらは回転式の調味料スタンド。メガネケースと同じ作者でご自宅用とのこと。

こちらは、食パンケース。教室で初めてスライド式扉に挑戦されて、見事に完成。板をつなぐ芯材用生地の選択がバッチリ決まり、スムーズに開け閉めできます。

    

そして、スツールを作った方が3名。古くなったピアノ練習用の丸椅子のリフォームをして上半分はそっくり新たに作られました。回すと高さが変わる太いボルトが入った金属部と脚部はキレイにして再利用されています。

 

こちらも同じく丸スツールですが、ご自宅で木工をするときの作業椅子。4本の板脚が斜めに取り付けられたこれまたお洒落なオリジナルデザインです。製作中に次々と新しい構造を思いつかれてどんどん設計変更し、カッコいいスツールの完成です。このスツールも高さを変えることが出来ます。

 

そしてこちらはケヤキ製の角型スツール。それぞれの脚に2方向からほぞが差し込まれているので、ほぞ同士が中で当たらないよう工夫されています。

そして小さな引き出しが12個も並んだウォルナット製の引き出し収納。前板の木目が横につながってカッコいいです。四角のつまみは手前に広がったデザインですが、治具を工夫して安全にカットされました。少し贅沢に厚い板を使い前面は留め加工した7枚継ぎで重厚感もタップリです。

  

今も大作や小物製作が続々と続いています。

木工教室から(2021年2月)

前回報告から4カ月ほど経ったので、その間にも続々と新作が出来上がっています。

この数カ月小物づくりに集中されてきたTさん。近江八幡の里山の半生だったリョウブで手彫りスプーン(大人用x2、子供用x2)、カエデの湯飲みを3個、それにシュリ桜のサラダボールを3個。カエデもシュリ桜もとても硬い乾燥木で旋盤加工は随分苦労されましたが、すっかり腕を上げられました。ガラス塗料で仕上げです。次回作の曲木加工の作品も近日完成予定。

精力的にプレゼント用のおもちゃに取り組んでいるHさん。動画は大きくてアップできなかったのですが、ゴムひもを支柱に巻き付けてから手を離すと長い間左右にクルクルと回り続けます。

最新作のガラガラは、左右に振るといい音がします。

合間には、傘立てとコースターも。置き場所が限られてきた、とかで最近はやや小物寄りです。

Kさんは、お洒落なテーブルを。今、このテーブルに合わせてケヤキのスツールを製作中です。

そしてご自宅用とお友達のクリーナースタンドも。

まだ教室スタートから1年も経たない女性のTさんですが、どんどん上達されてます。この小箱、見本はあったのですが、すぐれたデザインで蝶番を使わずにスマートにふたの開け閉めが出来ます。別の木工品に使われていた飾り板をふたに取り付けて一段とオシャレになりました。

  

そしてキャスター付きワゴン台、上の小箱と同じ山桜の板で作られています。初めてほぞ組を使った作品で、角のみ盤にも挑戦してもらい、とても頑丈に出来てます。

 端材でタブレット台

飛騨のからくり格子細工を取り入れた鍋敷き。上から見ても裏返しても木を編んだように見えます。コンマ数ミリの精度で加工しないと組めません。接着剤は使ってないけどもう分解できません。

Yさんは、最初の教室課題作を終了してステップアップ中。栗の小引出しもきれいに仕上がりました。

 

当初、書類箱としてスタートしましたが、最終的には鏡台に変身して奥様へのプレゼントとなりました。ふたのパネル部分は鏡板と言って4辺を斜めにカットしてロの字の部材の隙間にピッタリと納まってます。

 

 

木工教室から

With コロナの木工教室もそれなりに落ち着いてきたようである。今年の夏はひときわ暑かったが、エアコンを入れつつも基本的に窓を開けドアを開け、マスクをしながらの木工教室と相なった。そんな中次々とオリジナルの作品が生まれて来た。

  • 象嵌付き裁縫箱

私の工房で教室を開始してもうすぐ丸3年になるが、その第一期生Tさんの作品である。これまでの集大成ともいえる手の込んだ作品で奥様へのプレゼントでもあるらしい。箱の構造に包み蟻継ぎという超絶手の掛かる凝った継ぎ手に初挑戦された。更に正面には、これまた悶絶大変な象嵌による桜の花びらが舞っているのである。

上蓋をあけた部分に裁縫道具や糸などが納められ、その下には大小3つの引き出しが設けられている。総製作時間、半年近いのではなかろうか。こんなにも愛のこもったプレゼント、奥様はどんなにハッピーであろうか。

  • 分別収納棚

こちらも第一期生Hさんの作品。最近やはりご家庭で使うモノ、特に台所周りで使う家具が増えてきた印象がある。

工房のあるあきんどの里にある食べ物屋さんの建物に格子窓があるのだが、そこにヒントを得てこの格子デザインとなった。廃品の分別収納用の棚としてもう少しシンプルなイメージからスタートしたのだが、最終的に引き出しも付いた美しい棚が出来上がった。

  • ベッドサイド・テーブル

ベッド脇に置く八角形の3段棚を作られたのは、木工女子Kさん。彼女は、しばらく前に転び八角形の鉢カバーを作られたりと、八角にこだわりがあるのだが、これもその一環か。丁寧なほぞや相欠き継ぎで出来た桟で八角形の棚板を支えているのである。

+ 塗装前

  • ダイソン掃除機スタンド

裁縫箱の次の作品としてダイソンの充電式クリーナーの充電スタンドが出来上がった。大作完成後の筆休め、的なリラックスした作品とも言えそう。

  • 二段重ね工具箱

今年の春から教室に来られているやはり木工女子Tさんの自由作品ふたつ目は、山桜を使った2段重ねの工具箱。教室の課題作で経験されたあられ組を応用した工具箱が出来上がった。上側の箱には微妙な膨らみを持たせた取っ手が付いているが、これももちろん旋盤を使っての自作である。上下に箱を重ねたときにキレイに重なり合うよう段欠きを施し、噛み合うように収まる訳である。重なり合った上下の箱の木目は、もちろんつながっている。

  • ぶら下げ飾りスタンド

彦根から通われている木工女子Nさんの作品はぶら下げ飾り(布で作った小さな飾り物を幾つも吊り下げる、らしい)に使う栗のスタンドである。手加工のほぞ・ほぞ穴に苦労されての作品。

後日、ご自分で作られた沢山の飾りを吊った状態で見せてもらいました。

  • 寄木ボールペン

こういうボールペンの作り方があるという事は、知識としてはあったのだが、実際に作った事はなかったので、なかなか興味深かった。四種類の異なる棒状の木をまず田の字に接着した後、それを更に4色入りサイコロ状に切り刻み、出来上がったサイコロを市松模様のように位置を変えつつ再度つなぎ合わせてペンほどの長さの棒に仕上げるのである。その四角い棒から旋盤でボールペンに削り出すのである。二段重ね工具箱の次にTさんが作られたプレゼント用の作品である。

  • ビワイチ完走記念パネル

教室とは関係ないのだが、どさくさ紛れに営業を。工房主の高校時代の同級生が滋賀県にやって来て琵琶湖一周サイクリングを完走したので、その後のミニ同窓会を兼ねた祝賀会でプレゼントするために作ったパネルである。誰かこんなの欲しい人いませんか? 文字入れは、アイロン用紙の転写か本格的なものなら工房隣組の革工房でレーザー焼き付け頼めるかも。近江八幡のヒノキの琵琶湖だよ~。

 同級生M氏の完走完走祝い

 

木工教室再開!

新型コロナビールス感染拡大で4月ごろから木工教室に来られていた方達が徐々に休まれるようになり、緊急事態宣言に至って教室自体も閉鎖させていただいた。6月以降少し落ち着いて来たので恐る恐る再開している。作業机の配列も少し変更して幾分間隔も広く取るようにしてみた。

とは言え、再開された方達の新たな作品も次々と生まれつつあるのでいくつかを紹介したい。

まずは木工女子Kさんのマガジンラック。前面に依頼主のリクエストでニコニコマーク(ニコちゃんマークとも)の切抜が!

次も彼女の四方転び八角形の鉢カバー。四方転びというのは、八角形が(何角形でもいいのですが)末広がりになるような立体を表す言葉である。単なる八角形の筒ならば中学生の算数程度で角度計算できるのだが、四方転びとなるとかなり難問となる。この時代、ネットで少し検索すれば色々な人が計算表つきで作り方を解説してくれているので、まあ理屈抜きでも製作方法は分かるのである。とは言え工房初の四方転び、テーブルソーの刃を計算角度分だけ傾け、更に面が台形になるように刃に対して板も斜めに切断しないといけないので、組み上げてみるまでは正しく出来たかどうかも分からない。それでも、組み上げると見事に一発で写真のようにぴたりと接着面が合う鉢カバーが出来たのでした。キャスター付きなので重い鉢植えの移動も簡単。工夫が光ってます。

 

次は、Mさんのスツール連作。ひとつ目は、初めて角のみ盤でホゾ穴を掘り、テーブルソーでほぞをカットして組み上げた四角のヒノキ・スツール。スポンジと合皮の張り込みも初チャレンジしてもらった。ふたつ目は趣向を変えておむすび型の丸ほぞを使ったケヤキ製三角スツール(脚はヒノキ)、みっつめはまだ完成していないが同じく丸ほぞの四角スツールの予定である。

そしてコロナ騒ぎの直前ぐらいから教室に来られるようになったTさんの作品。課題作のティッシュケースもウォルナットならその次の丸ほぞスツールもウォルナットである。

女性作の家具は、やはりどこか優しく上品になるような気がするのだが、そんなことも言ってはいけないのかな、今の時代?

他にも凝った作品を次々と製作中です。完成したらまたいずれ。

木工教室しばらく休みます

誠に残念ですが、新型コロナウィルス感染防止対応で当工房の木工教室も休講しています。 皆さん、教室でいろいろな身の回り品やご家族のご希望に応えた家具などを作られているさ中でしたが、少し落ち着くまでの間、多くの方には製作途中での中断となっています。

退職後、もっぱらご自宅で過ごされているMさんが、県内に住むお孫さん達のためにと作られていたうさぎベンチを作られたのが、最後の教室となりました。お孫さん姉妹へのおじいちゃんからの愛情あふれるプレゼントが、何とか休講前に完成しました。実は、Mさんの奥様のお父上が現役時代に林業に携わっておられて、その当時伐採された杉・ヒノキを使われています。親子3代に渡るファミリーヒストリーの中で生まれた家具ということになります。

完成したその日のうちにお孫さんに届けに行かれたそうですが、コロナによる休校で家で過ごすしかないお孫さん達に最高のプレゼントだったに違いありません。実はこのうさぎバージョンの前週には、アンパンマン・バージョンも完成しているのですが、残念ながら写真を撮り損ねました。

他にも作ってほしいという注文が既におじいちゃんに届いていて、それが次の作品の予定なのですが、しばらく保留となってしまいました。そんな話を聞いているので、この写真を見ていると何だか瞼が熱くなってきます。

コロナウイルス蔓延が収まり、教室再開の日の遠からんことを心から祈ります。

教室作品2020①

年明けから少しバタバタとしていたので今頃になって今年初の投稿です。木工教室をスタートしてから今年で3年目に突入し、最初の頃からの方達は今では次々に大物に挑戦されています。メンバーも徐々に増えてきたので作品バラエティーもますます広がっています。という事で最近の作品紹介を。

  • ペーパーコード・スツール

同時に2脚のスツールを作られた教室歴2年Tさんの作品。2通りの編み方に挑戦して見事に完成。ご自宅で活躍中です。染色したペーパーコードを使われたのでおしゃれ度がとても高い作品になりました。肘掛け付きで木の耳を残したものと肘掛け無しです。

  • 台所キャビネット

こちらは木工女子Kさんの大作。知人が台所でお使いになる収納キャビネットですが、框づくりでとても手が掛かっています。木の骨格部分に同じ木の薄板をはめ込み軽量化とおしゃれ感を同時に達成。ほぞ組がとても複雑でしたが、全く間違いなしに(しかも正確な図面など書かずじまいで)組み上げ成功。素晴らしいです。

  • 台所スライド収納

そしてこちらも教室歴2年のHさんの大作。奥様に秘密で製作・完成させて驚かせたとのこと。前面扉の大パネルは、硬くて有名なブナの木ですがこれを手鉋で何時間もひたすら削り続けてこの斜めの面をしっかりと仕上げられました(もう片方は機械も使いましたが仕上げは手鉋)。スライドレールにL字状の棚板が乗っていて前面中央にはキャスターがあるので軽く出し入れできるのが自慢の成果です。

 

  • H工房チーム

経営者ご夫妻と社員の方おふたりで教室に来られて木工技術を磨かれています。このキュースタンド(玉突きのキュー)、sketchupという3Dソフトを初めて使ってから驚きの2週間程度で設計されました。若いおふたりの合同作業です。楔を外せばバラバラになって持ち運び容易なのが特徴です。

こちらは、Hさんの電波置時計2作。トチ銘木を使った贅沢時計です。時刻を示す部分も柿などを使った木象嵌で仕上げられています。少し斜めに置いて文字盤が見やすい工夫が施されています。

奥様の作品は、初めての旋盤で削り出した木の皿・一輪挿し、そして愛犬のえさ台。焼きペンで名前まで入った高級食台です。

次々と素晴らしい作品、大作が出来上がって行くのに立ち会えるのはありがたい事でもあり、同時に色々な木工知識や実践上の工夫も必要になるので工房主にとっても大変勉強になります。

 

 

木工教室から

この夏の暑さに工房のエアコンは太刀打ちできてないが、木工教室では、暑さに負けない作品がどんどん完成しています。

1.小引き出し

教室に通い始めてまだ1年足らずのMさん、筋金入りの森林女子でもある彼女の最新作は小引出を3つ備えた小箱。もちろん初の引き出し製作である。朴の木を材料に選んで、手加工メインで素敵に完成。引き出しは幅や奥行をちょうどいい按配に仕上げないと見た目とスムーズな引き出しの出し入れが両立しないのだが、ほぼ一発でうまく完成。引き出し奥のスペースが繋がっているので大きな引き出しを出し入れすると小さな引き出しが連動して動くのである。出来上がって塗装前の初の動き具合がこれ。

(当ホームページ初の動画貼り付けに挑戦、うまく行くかな?)


このあとオイル塗装してバッチリ完成したのでした、素晴らしい。

2.カッティングボード

小引出が完成した後の箸休めにカッティングボードをチョイチョイと作られました。森林管理をされている彼女自身が、チェーンソーで森から切り出した板を鉋掛けして利用。元の材のカーブを生かした造詣が秀逸。クルミオイルを塗って出来上がり。

3.アクセサリースタンド

同じく木工女子Kさんのアクセサリースタンド。友人からの依頼で作られたとのこと。8角形の台座がユニーク。

4.椅子

多分、木工教室開始以来初の背もたれ付き椅子。ビーチ材(ブナ材のヨーロッパ版かな)を自在にほぞで組まれています。背板のカーブは、バンドソーで荒切りした後反り鉋で滑らかカーブに仕上げられてます。以前作られたテーブルと組み合わせてご自宅で使われるとのこと。仕上げ塗装は次回の予定。

 

木工教室追加写真

前回の木工教室作品を紹介した直後にも、いくつか完成したものがああるのでそれらの写真を追加します。

1.折り畳みテーブル

今回は天板が折り畳み式でサイズを変えられるテーブルです。パイン集成材とツーバイフォー材を使ったやや小ぶりのテーブル。6本足のうち2本が写真のように丁番で取り付けられていて、それを広げる事で伸ばした天板を支える構造です。

2.キャリー方式道具箱

同じくパイン集成材で組んだキャスター付き道具箱。初挑戦の引き出しを4段設けて、スライドレールを使う事で軽くスムーズに出し入れが可能。外側の枠はアラレ組みで強固に組み上げ、引き出しの箱の継ぎは、こちらもアリ組み初挑戦でしたが、がっしりしていて重い工具類の荷重に耐える構造です。

毎回どこかに「からくり」を施すTさんですが、今回は伸縮式の取っ手が付いてキャスター付きの工具箱を引っ張って運べます。さらに取っ手横には得意のレアメタル磁石が埋め込まれていて金尺もくっつけられます。取っ手の反対側面には、いずれデニム生地で作る袋を取り付けて長尺の鋸なども収納可能になる予定。3カ月を掛けた力作です。これまで段ボール箱に入れた道具類を持って教室に来られていましたが、翌週からはこの道具箱が大活躍しています。

3.トイレットペーパーホルダー

ポストが完成したばかりのKさんが次に作られたのは、ご自宅用のトイレットペーパーホルダー。軸部分は、木工旋盤初トライの成果でもあります。女性らしい洒落たデザインです。ロールの上にかぶさる部分の柔らかなカーブは、外丸鉋と平鉋を使った手作業の成果です。

4. 蓋つき小箱

今年1月から木工教室に来られているMさんも徐々に難しい木工に取り組まれています。今回の課題は、工房主が昔通った職業訓練校の課題作でもあったフタ付き小箱。アラレ組みの箱本体は、これまでに経験してもらった箱づくりの延長ですが、フタ部分は、留の(角が45度で組んである部分のこと)外枠の内側に鏡板を入れるという難しさがあります。この鏡板は、2枚目の写真のように中央部分だけが盛り上がるように4辺を斜めに削るのですが、これは何を隠そう(隠してないけど)全て手鉋で外枠の溝にちょうど収まるように削ります。上手に斜めに鉋を掛けて行かないと、稜線がだれたり、削り過ぎて外枠の中で固定されず動くようになったりと難しいのですが、キレイに出来上がっています。鉋遣いがどんどん上達されています。

木工教室から

これまた久しぶりの木工教室だより。

学校の教師をされているHさん。作られる作品の何分の1かは、勤務先の学校用品、ということで脚部の部品が壊れて廃品となっていたホワイトボードを木のパーツで再生されました。再び教室に戻ることが出来てボード自身も喜んでいることでしょう。

そして折り畳み式の丸テーブル。いい出来で、もはや折りたたむことはなくなったのだとか。。。

 

続いてベテラン教室生Kさんのご自宅用ポスト。前方の郵便物取り出し扉中央の凹みには、このあと名前を焼き付けたタイルが収まります。しっかり鍵も掛かるんです。下方の透明窓からは中の様子が分かり、郵便が入っていれば一目でわかる工夫がされています。全て20mm以上の厚材で頑丈に出来ています。また、見た目以上にあちこち凝った作りになっています。

そして今年から来られている女性の力作。カッティングボード3枚。それに知人に頼まれたというキャッシュボックス。残念ながら仕事の都合でこのキャッシュボックスが最後となりました。

完成写真を撮り損ねた作品は、また写真をもらってからご紹介したいと思います。