カテゴリー別アーカイブ: 木工教室

木工教室から(24年12月)

今年も残り僅かになりました。ここ最近の教室で生まれた作品を紹介します。教室に通われる方達のスキルがどんどん向上し、数カ月掛かり~半年掛かりなどというのも珍しくありません。また、ご自分専用の工具を揃える方も徐々に増え中には自分専用の工房を構える猛者も登場されてます。デザインや技術も高度化してきてこちらも色々と鍛えられます。

まずは、奥様の茶道用道具を次々と作られているCさんの作品。これは前回紹介したひょうたん型の茶棚(と言うのかな?)ですが、塗装も終えて実際に茶道で使われている時の写真をもらいました。決して詳しくないのですが、基本分解できる必要があるそうで分解すると薄い2枚の板を重ねた状態になります。左にある電気コンロのカバーも以前の作品です。侘び寂びの精神を感じますね。

最新作は、これと同様に分解式の棚ですが、ウォルナット製の非常に凝った作り方です。四方の細い脚は先端が棚板に差し込める非常に精密な加工がされています。塗装前なので一見地味に見えますが、塗装すると見違えるようになること間違いなしです。

次は、ご自分の工房もお持ちのTさんの作品。以前紹介した欅の重厚な大型椅子にご自分で拭き漆を施されました。実はこの作品、今年の滋賀県展に出品されて昨年に続いて見事に入賞されました。この写真も県展で展示されている際のものです(facebookからもらいました)。工房の旋盤で製作した木皿を初めて拭き漆をしてもらったのですが、漆塗りの技は今や私のはるか彼方を走られてます。

彼は、今年の教室でアイロン曲木に挑戦されたのですが、いきなり3次元曲げ木(一度曲げて、次は違う向きに曲げるという離れ業)のブナ製椅子を作られました。最初は少し曲木部分に不具合もあったのですが元の太い棒材を薄く削り上げることで見事に完成まで持って行かれました。見事な透明の光沢仕上げです。来年には同じデザインで2脚目も作られる予定で一層上達した技を見せてもらえそうです。

Hさんの最新作のハイチェアがこちら。ビーチ材(輸入材のブナですね)で組んで天板はウォルナットの厚板です。ハイチェアでは足置きが必要になるので丸棒を試行錯誤で決めた丁度の高さに取り付けられています。

ご自宅用の工具キャビネットを作られたKさんの作品はこちら。引き出しが開いた状態の写真も撮ったのですが、ピンボケでした(失礼)。引手のない引き出しに見えてどうやって開くのかと思われるでしょうが、プッシュ式の高級スライドレールの採用で、押し込むと引き出しが出てきます。自宅から教室まで重い材量を運ぶ必要がようやくなくなりました。

木工女子Tさんのプリンタ台はこちら。角部分は45度にカットした山桜の板をビスケットという簡易ホゾで組んだ上に更に前面にはウォルナットのチキリで補強と意匠が施されています。キャスターで移動も容易になってます。

前後して組まれたこちらは同じ材の書類スタンド。コーナー部分を敢えてウォルナットでつなぐという手の込んだ加工をされました。

他にも多くの作品があったかと思うのですが、塗装をご自宅でされたりして写真を撮り損なったり、少し集中を欠いていたかも知れません、どうもスミマセン。

木工教室から(24年8月)

昨年末にご報告してから早くも8カ月を経過してしまいました。この間も木工教室の皆さんの作品がどんどん増え続けています。長い方は、教室に来られるようになり既に7年目に入っていますので大作・力作・意欲作が増え続けています。ここに紹介させて下さい。

製作者ごとに紹介しようか、それとも家具のジャンル別に並べようかといつも悩むのですが、今回は前者のやり方でご紹介。

  • Cさん

最近は、奥様のリクエストで茶道用の道具を次々と作られています。根っからのエンジニアらしくものすごく精緻な工作を追及されています。

お湯を沸かす電気コンロを隠して華麗なる茶道具に変身。

茶菓子用の角皿4セット。一見シンプルに見えますが側面が大きく傾斜しているので切断も接着もそして糸鋸カットも ものすごく大変でした。繊細な糸鋸のカット模様は上のコンロ・カバーと同じです。コンロ・カバーもこの角皿も山桜製。

 和菓子が乗った写真

そしてやはりお茶をたてるときの水指などを置く棚も。見本を参考にして特徴あるケヤキの杢板を使って完璧に出来ました。ひょうたん型なのでひさご棚と呼ばれるそうです。これは塗装前の写真ですが、塗装後はぐっと艶やかに。

使わない時は、このように組んで平らに折りたためます。

家具作りの合間には鉋を納める道具箱も完成。

  • K1さん

ベテラン木工女子のKさんは、この半年ほど掛けてウィンザーチェアに挑戦され続けていたのですが、今月遂に完成!!  脚や背中部分の丸棒は全部で15本もあるのを全て旋盤の削り出しで辛抱強く作られました。これらの丸棒はどれひとつとして座板に直角には差し込まれていないので全部工夫を重ねて電動ドライバーを傾けての穴あけが必要です。また背中上部の笠板はアイロン曲木に挑戦してもらいました。

曲げ終えた後、曲がりが戻らないようクランプした状態で1週間ほど置きました。

お友達から頼まれた可愛い小皿類・コースターも

  • K2さん

栗の丸椅子です。座板も脚も貫も全部旋盤加工で削り出しです。T字型に組んだ貫もうまく完成。

ご自宅でも木工が出来るようにとトリマーテーブルも作られました。

  • Mさん

おもにご家族からの依頼を受けて次々作られています。パンケースに鉢スタンド・額・キーボードテーブルと多彩な手づくり家具を楽しまれています。ケヤキを使われることが多いですね。

 

 扉を開けた時

 

   

  • T1さん

名字のイニシャルがTの方がなぜか7人もおられて書き足す数字も沢山必要です。

色々な家具をひと通り作り終えた感もあってか、T1さんは最近は八ヶ岳あたりで手に入れた生の(乾燥前の)樫の木を使って色々な手道具を自作したり、やはり山桜の丸太をクサビで割って斧で丸棒を削り出す生木木工(グリーンウッドワーキング)でスツールを半年近く掛けてコツコツ作られました。最近は早く多く作るというより作るプロセスを楽しまれています。

旋盤で削り出せば完全な丸棒を早く削り出すことも出来るのですが、グリーンウッドワーキングで敢えて斧や鉋類だけを使って丸太の山桜から手作り感あふれる素敵なスツールの完成です。ペーパーコードの編み込みも手間を掛けてされました。因みにスツール前に置かれている木槌も丸太の白樫から削り出してお作りになってます(柄も頭部分も)。

  • T2さん

奥様の依頼で作られたスライド蓋の道具箱。

最新作は、ご自宅用座椅子。超珍しい、メタセコイアの板材を入手して使われました。針葉樹なので杉と似た雰囲気もあり、木肌も柔らかく肌に優しい印象です。背中部分に少しひび割れがあったので強度補強と意匠を兼ねて黒檀のチキリが入っています。ウレタン系の塗装は匂いが強いので屋外で塗装してもらいました。防毒マスクが写ってますね。

  • T3さん

ふたりのお孫さん用にお作りになった幼児椅子2脚。違ったテーストのデザインで連続して出来上がりました。丸脚の方は旋盤での削り出しです。

  • T4さん

プロの現役住宅設計士でもあるT4さん、設計はお手のもの、次々とオリジナル家具が生まれています。

ローテーブルとしてでもスツールにも。立てて置けば高さのあるテーブルにも変身します。角部分は留(45度カット)接合し、アクセントと補強を兼ねたウォルナットのカンザシを治具まで作って苦労して組み込まれました。材は厚さのある栗板です。とても味のある板が家具に生まれ変わりました。

 ウォルナットでアクセント

こちらは山桜製のベンチ。座板に斜めに角脚を差し込むのを角ホゾ構造にされたので全て手加工のホゾ加工になり、丸ほぞと比べて5倍ぐらい大変になりました。

お洒落な栗の丸テーブルや やはり栗のキャスター付き移動棚も難なく完成。

  • T5さん

このTさんも力作が続々。まずは、飾り模様の板を無数に貼り合わせて超絶手間を掛けた末に完成された宅配ボックスから。ボックスの2面はケヤキの薄板をひし形に切り抜き木目や色合いを見ながらタイルのように敷き詰めています。もう1面はヒノキの板を別の模様に敷き詰めています。完成が近づくにつれ、宅配の荷物よりこのボックス自体の方がずっと値打ちがあるから持って行かれないようにしなくちゃ、とまわりから冗談が出る出来栄えでした。

自然の断面板を天板に用いた小テーブル。斜め脚が個性的です。

最新作は、ケヤキの天板・ヒノキの脚製のサイドテーブル。脚に大きな節穴があったのですが、かわいいワンちゃんの住み家になりました。蛍光塗料入りのレジンで埋めて夜間は光るそうです。

 小さな番犬が見張ってます

  • T6さん

本格的な木工家を目指して多くの作品に取り組む中で様々な技術に果敢に挑戦されます。

分厚いケヤキ板2枚を使ったオリジナル設計の椅子。もの凄い存在感です。教室で木皿に簡単な漆塗りを初体験されてから自宅で繰り返し練習して、何とこの椅子にも拭き漆を10回近く塗り重ねられて既に完成しています。秋の展覧会に出品される予定なので紹介は展覧会後にしたいと思います。この写真では分りにくいのですがお尻を受ける座面には中央部で深さ3cmほどの掘り込みもされています。大作です。

こちらはカバ材を使ったテレビボード、存在感たっぷりの自然板の特徴を生かされてます。

そして今年は手づくり市にも初出展。色々な木材を使った色々な小箱も作られました。そのうちの数点をご紹介。

 

 

手づくり市で必要な陳列台も瘤付き樺板で製作されました。

今は更なる上級編というべき3次元曲木にも挑戦中。完成後にそのウィンザーチェアの姿を紹介させて下さい。

  • T7さん

最後のT7さんの作品は、洗面台横に置かれる背の高い隙間家具。槙材の厚板をバンドソーで2枚の薄板に切り分けた板を使って深い引き出し3段、開き戸ひとつ、アクセスしやすいように上段は壁2面のみで構成されたお洒落な家具です。女性らしい気配りされた使いやすい家具になっています。重ねて設置されるので高さ1.8m近くもあります。

  引出し・扉をあけた時

 

  • Hさん

ご自宅用の家具類が増え続け、最近は職場で使う家具や小物作り用の治具なども作られてます。こちらは欅のスツールと杉板の棚。

  • Y1さん

まずは小物から。ご家族にプレゼントされたキーホルダースタンド。ご自宅裏山で拾って来た自然木を使われてます。

同様に裏山に生えていたヒノキが台風で倒れた時に所有者と共にチェーンソーで切り出した材を使ったスツール。このヒノキは、次々と家具に生まれ変わりつつあります。

こちらは、自宅出窓にぴったり収まるように設計された飾り棚。出窓のガラス側に向けて窓枠が傾斜しているのでそこに合わせるため側板も途中で折れ曲がっているので工作は大変でした。完成してご満悦の表情です。完成して持ち帰ろうとしたら車に乗らないという計算違いも(一目瞭然なのですが(笑))。顔出しは本人了解済みです。

工房の軽バンに積んでご自宅に運び、窓枠に設置した際に一発でピッタリ納まったのかそれとも少し鉋を掛ける必要があったのかそれは二人だけの秘密です(笑)。カッコいいでしょ!

  • Y2さん

木工教室でもっとも過激な節・板割れ大好き女子のY2さんの作品には常に最も目立つ場所に過激な節を持つ板材が選ばれるのです。自分で板材を調達する方には乾燥済み板材を扱う材木屋さんを紹介するのですが、その時も「出来るだけ目立つ場所に節のある板を選んで送ってください」と注文するほど。その影響力で最近は節を避ける人が減って来た気がします。

こちらは山桜の2段式巨大キャビネット、同サイズのもう1段の棚の上に乗せられ3段式のキャビネットが完成形です(写真なし)。上の段も当初は引き出しになる予定でしたが、背が高過ぎて取り出すのが難しいことに(幸いにも)直前に気付かれたので開閉扉に変更され事なきを得ました(笑)。塗装前の写真です、すみません。

 巨大なのでスライドレール必須

こちらはブビンガ板のソファー肘掛け部に乗せて使う小テーブル。その上に乗っている四角い切込みの有る板はさて何でしょう? 実は、スマホやタブレット端末のスタンドなのでした。シンプルにして痛快なデザインです。節のない板だったので仕方なく節無しです。

こちらは自宅の棚に後付けで取り付けたスライド扉。ウォルナット材で上下の溝板を作り、棚に取り付けた上で取っ手を張り付けたアクリル板を入れて完成。扉付のキャビネットに進化しました。ご自宅住環境が続々と快適になって行きます。

 

木工教室ではこのように大作・意欲作・チャレンジ作が続々と生まれています。前回から時間を空け過ぎたので作品数が半端ないですね。まだ写真の撮り忘れがあるかも知れないのですがご容赦ください。

なお、現時点で木工教室に若干名の空きがありますので木工やって見たい方おられましたら教室の見学も歓迎です。経験・道具一切不要です。木工への好奇心なり関心があればそれで結構ですよ。

木工教室から(23年12月)

気が付けば、今年も残すところ数時間となってしまいました。自宅の大掃除も既に完了、工房の小掃除も終り、大晦日恒例となったふるさと納税も終わりました(北海道のホタテ、下関のフグセット、静岡の中トロなど)。そうそう、家にある全部の包丁や果物ナイフの研ぎも一昨日完遂(出刃の刃こぼれは工房のグラインダーを使いましたが)。

このホームページのは、かつて同僚Mさんの個人事業用サーバーに永らく居候させていただいているのですが、年末恒例の感謝のしるしも今頃は届いているはず。

ようやく時間が出来たところでこのブログに思いが至りました。前回投稿から既に半年以上経過。年を重ねるごとに間隔が伸びて来ました。何とか、今日中に今年最後の投稿をしようと思っています。

とここまで書いてから半年分の写真を集めていたらもう9時。年内に間に合うかな? まずは、教室の皆さんの半年分の作品集です。

  • 最初は教室参加後に手道具や機械に慣れてもらう目的の課題作の最後に作ってもらう小引出しの競作、3名の方々のものです。図面はあるのですが、それぞれ好きにアレンジしていただきます。最初は、節大好き木工女子の方。一番目立つ場所に巨大な節を持って来るという教室始まって以来初となる個性豊かな作品。栗材です。

こちらは、何と現役大工さんの作品。さすが、あっという間に隙間ゼロの端正な作品が完成しました。山桜ですね。

こちらは、プロの女性住宅設計士の作品。板状の引手がスマートでカッコいいです。こちらも栗材です。住宅設計はお手のもの、これから先どんなものを作られるか楽しみです。

 開くとこんなこんな感じ

  • 自宅用の作業台を折りたたみ式で作られました。

  天板外すと。。。

  • 板を直行して継ぐのにアリ接ぎと言う大変手の掛かる手法で食器棚を作られました。使われた山桜が製作中に動いて反って来たのですがこの製作法のお陰でがっちり組みあがりました。上下に溝を掘ってガラス戸がスライドします。既に毎日活躍中です。

同じ方のスピーカー。マホガニーの厚材でガッチリ作られているので全くビビらずいい音で音楽を再生します。

  • 製作期間ほぼ半年掛かりの大作で新婚の息子さん宅用にテレビ台を作られました。側板と横板の間をクサビでつないだ凝ったデザインなのでクサビを外すと分解可能です。

これまたとてつもなく大変な欅板の象嵌の葉が2枚埋め込まれています。本体の板材がイタヤカエデなので葉も長野の山で取って来られたカエデの葉を使い、その形をそのまま欅の薄板に移して切り抜かれています。この形をそのまま板側にも掘りこむのは更に大変なのですが見事に完成です。大いに喜ばれたのは言うまでもありません。

作者は毎度カラクリをこらす方なのですが、この引き出しは左右に平行にスライドする仕掛けがあります。引き出し上部に磁石で半固定されたレールが仕込まれていてこれが天板下の溝を滑るのです。バッチリうまく行きました。

  • お洒落な3段引出です。引き出しが滑るのが仕切り板や四角い溝ではなくて45度傾いた角のある出っ張りの上を滑ります。側面からは引き出し内箱が見えています。普通の構造の引き出しよりずっと手が掛かる作り方になりますが綺麗に仕上がりました。

  • こちらも毎回手の掛かる構造大好きな元校長先生の窓際棚。脚を天板から45度の斜め向きに取り付けたいという事で、手間が倍掛かっています。斜めホゾを全て手カットで作られました。

同じく2枚の平行天板を脚が貫くデザインで作りたいという希望からスタートされた小机がこれ。やはり大変な手間です。

そして次なる作品は、はたまた手加工アリ継ぎによる壁掛け棚。左右側板には琵琶湖をくり抜きたいということでこれまた時間を掛けて糸鋸でふたつの琵琶湖が付いてます、凄い! 息子さん宅の壁に無事ピッタリ取り付けも終り、その出来栄えを激賞されたそうです。

  • 教室に通い始めてもう少しで4年になる木工女子さんの力作です。大物から小作品まで何でも来い。円形の皿は旋盤を使って比較的短時間で削り出せるのですが、楕円皿ではそうは行きません。丸のみを使って掘り出されています。ぐい呑みも合わせて完成。

この8角皿は中心を通る8枚の三角形の板を貼り合わせた手の掛かる作りです。綺麗に出来上がりました。

こちらは、小ぶりのアクセサリーボックス。壁掛けの部分と下の丸い棚に色々なアクセサリー類が収まります。とても端正な出来栄えです。

最新作は、教室始まって以来初となる組子細工を仕込んだ衝立。角の部分の角度が何通りかあるので専用の鉋台も作った上で手鉋でひとつひとつの部材を削り出されています。かっちり・ぴったり仕上げられています。素晴らしい出来です。

  • こちらもベテラン木工女子の手による色々な棚。色々な材を活用して置き場所に応じたサイズとなっています。どんなものがこの棚に飾られるのでしょうか?

そしてクリスマスの当日に製作された小さな木製クリスマスツリー。9割方完成したのですが、てっぺんに取り付ける星が未完成でした。来年のクリスマスには間に合います(笑)

  • 愛犬の専用撮影台を作られたのですが、何と折り畳み式。ネットで検索して見つけた写真2枚だけを何度も何度も見て考えて(図面なしで)、見事に再現されました。

 見事!!

そして教室通いに使われる大きな道具箱も。毎週の教室通いに大活躍中。

  • ユニークなほぞ継ぎでスツールを作られています。欅の木目が美しいですね。

  • 木工専用の工房を自宅庭に自力で建設されるほど気合の入った方の作品です。ハイチェアといえる背の高い丸椅子を作られました。太い丈夫な脚を旋盤で削り出し、T字型の貫も綺麗に決まりました。

凄いのは、この後の塗装。自宅工房で塗装を重ねてはサンドペーパーで平面出しをすることを数多く繰り返した末にこのような鏡面仕上げが完成しています。ここまで仕上げるのは本当に大変だったと思います。

こちらは友人からの依頼で製作されたテレビボード。栗の厚板を組み、スライド式の板扉を2枚前面に取り付けられています。縦使いの取っ手は黒檀製です。さぞや、喜ばれたことでしょう。

そしてこちらも教室始まって以来の快挙。教室で作られた栗の小引出しが滋賀県展で入賞作品に選ばれました! 上に乗っているのはヒノキの刳りだし小箱。最近は漆塗りにも挑戦されています。

 栃皿拭き漆

ここまで書いたところで今年も残り数十分のこすのみ。完成した写真を撮り損なっていることもあるかと思いますが作者の皆さん、ご容赦ください。言っていただければ来年追加掲載しますね。

何とか除夜の鐘の前に投稿完了できそうです! 皆様よい年をお迎え下さい。

木工教室から(23年5月)

昨年暮れに前回の木工教室の作品を紹介してから半年近く経ってしまい、紹介する作品が随分たまってしまいました。5か月分を一気にご紹介。抜けてる作品もあるような気がしますが。。。

工房近くに在住の方のヒノキの作品。課題作が終わってから最初の自由製作です。彼の住む家近くの裏山に生えていたヒノキの大木が台風で倒れ、それを数年前に彼自身がチェーンソーで板にしたものです。薬箱として生まれ変わりました。取っ手の竹も近所の竹です。火であぶって綺麗に曲木(曲竹か)。

 

白木のキャビネットを作った木工女子さん。次々大作が生まれています。以下の4作品。

同じ方の巨大な墨絵額(約1m角)。ご自宅ログハウスの窓に掛けられてます。次の大きな鏡も。

最新作のパソコンデスクも完成。

こちらは、瘤付きの大きな一枚板のカバ材から作られたテーブル。厚さが5~6cmあったものを2枚に薄く切り分けて上下に配置されてます。バンドソーで切るには幅35cmぐらいにすれば厚さを半分に出来るのですが、瘤部分を残すとこの機械に掛からない幅があるのでど根性の手鋸カット。切り分けるだけでも何時間も掛かり、更に幅広で鉋盤にも掛からないので再び根性の手鉋掛け。手鋸カットした後の表面の凹凸を平らにするために先日研いだばかりの西洋鉋でとんでもない手間暇をかけて平らな板にされたのです。瘤の木目も形も美しい超オリジナルな作品です。

同じ方のヒノキの角材から根性の手ノミで彫りこんで作った小箱。合成漆と呼んだりもするカシューで黒く仕上げられました。

  

教室開設以来初となるご仏壇。コンパクトなサイズでいずれご自分が入ると言われているのですが。。。

タモ材を使われたのですが、漢字では「梻」と書くことを知りました。まさに仏壇にふさわしい木なのでした(偶然の一致でした)。

以前スピーカー台を作られたオーディオ趣味の方は、飾り音符をケヤキで作られました。固いケヤキは、糸鋸では歯(刃だけど)が立たないと思ったのですが、完璧な造形となりました。

彼は、息子さんの結婚式のために寄せ書きの丸板の陳列台も作られました。キャンプ好きなので寝袋のイメージで。

課題作後の初自由作にディスプレー額を作られました。スピーカーの穴とか電源ワイヤーの穴とディスプレーを引っ掛ける機構とかなかなかの苦心作です。濃色塗装の栗の木がおしゃれです。

賞状(だったかな?)を入れる額と穴あきチーズを模したカッティングボード。

この掘り込み、きれいに仕上げるにはメチャクチャ手間が掛かるのです。今、次作のとてつもないお洒落な宅配ボックスを作られてます。昨年から製作中断中のキャビネットも。。。

品のある4本脚の丸テーブル。こういうのはやはり女性らしさが感じられますね。

 

同じ方の楽譜棚。おっしゃれ~。

彼女のピアノ調律の仕事に使われるらしい部品箱。ピッタリと蓋が収まるのです。

 

最後は、ポプラの瘤材で作られた一輪挿し。木の皮をきれいに掃除する段階で生きた虫(鉄砲虫かな)が何匹も次々と出てきました。ポプラ瘤の一輪挿しは手づくり市でも一番の人気ですね。

5/27の教室でブログ報告のことを話していたらこれまでの作品で最も活躍している照明器具が出ずじまいだと指摘されました。すみませんm(_ _)m

と言う訳で2021年春に完成した曲木の照明器具の紹介です。直前に参加したアイロン曲木講習会で教えてもらった技でヒノキの薄板を丸く円柱状にアイロンで曲げた板を違った径で何枚も作り、すこしずつずらしながら重ねた力作です。

木工教室から(22年12月)

12月も残りわずか、今回が今年最後の木工教室作品紹介です。相変わらず凄い勢いで次々と新作が生まれてきています。

今回は作品タイプごとに掲載してみたいと思います。まずはスツール・椅子タイプ。最初は、8角椅子。チークとどんぐり系列の木です。脚が少し転びと言って傾いているのでほぞ部の加工は直角に切れないので手加工が必要になって来ます。。

こちらは別の方のブナの丸椅子。やはり傾いた脚なので加工には大分苦労されました。

ペーパーコードの欅スツール。親戚がお寺さんで数百年前の鐘撞堂の解体材を譲ってもらわれたそうです。一部に当時の彫りこみの一部を残してアクセントとしつつ歴史の継承をされました。。

こちらは樟の丸脚スツール。鉋を掛けるたび、工房中に樟脳の香りが漂ってました。

お孫さん用にハイチェアを檜で作られました。座板や脚乗せ板は高さを調整できるので、3歳から小学生の最後ぐらいまで使えるのではないかな。

こちらは、娘さんへのお父さんからのプレゼント。シェーカー家具と呼ばれるスタイルの机とスツールのセットです。栗の木を使い濃色塗装されましたが、とても洗練されたデザインです。

 塗装前

こちらは一見すると椅子に見えますが、実はお孫さんの洗面用の踏み台。キリンさんが見守ってくれます。

 顔のアップ

では次は、引き出しや収納箱関連です。

教室でも最近グリーンウッドワーキングをされる方が増えています。生木を手に入れて乾燥しない柔らかい間に加工できるのと、意図しない木の動きが作品に自然感を漂わせてくれます。最初は杉の木のメガネケース2種。野性的!

 オープン

工房すぐ近くのお住いの方の蓋つき小箱。本来は図面をお渡しして作ってもらう教室課題作なんですが、本人曰く「たねや風」格子模様のふたに変更されました。取っ手もオリジナルデザインに。

こちらは猫脚の引き出し。夜中に部屋の中で歩き回っているのかも!?!

猫好きの方向けのティッシュボックスふたつ。上からティッシュ箱を入れるのと下から入れるもの。お好きな方を選べます。

こちらは、キハダを使ったテレビボードです。小ぶりでもこの頑丈な脚でデカいテレビでも問題なし!

一気に6枚のカッティングボードを作られた方もいます。欅とタモ。自宅では使いきれませんね。

ご自宅にログハウスの別棟を建てた方は、窓や網戸、流しなどをご自分でお作りになってます。このシリーズはまだ続きそう。

最後は奥様のリクエストで作られた野菜かごと野菜棚。作者お気に入りの青森ヒバ製です。この写真には野菜かご1段しか乗ってませんが、実際には全部で3段あります。

写真を撮り損ねて掲載できていない作品もあるかも知れませんがご容赦ください。

木工教室から(22年9月)

前回報告から4カ月、沢山の意欲作が生まれて来てます。その中から作品のご紹介を。コロナが徐々にインフルエンザ的になってきたお陰なのか教室生も少しずつ増えて来てます。

  • 親戚のお寺に残っていた鐘撞堂の古材を利用した作品を作られたT1さん。数百年を経た欅がボールペンとそのケースとして蘇りました。

同じケヤキ材で今はスツールを鋭意製作中です。

  • 木工女子 T2さん、引き続き次々と大物・小物を生み出し続けています。壊れたピアノ椅子の再生、コロコロ(?)スタンド、栗のCDラック。

  • 高難度の技が必須の作品に次々挑戦してされているT3さん。この小さな丸テーブルはシェーカー様式のキャンドル・スタンドがモデル。3本の曲線の脚は、蟻ホゾという難度の高い手加工でテーブル中央の丸脚に組まれています。見事に完成!

 

下の高坏は上部のお盆部分の直径が30cmほどの大型サイズ。上のテーブルと同じ栗材ですが、旋盤で削り出した6個の部材をつなぎ合わせて完成。こちらも鉄媒染仕上げ。上の写真のテーブルに乗っている小皿を作ったのが木工旋盤の初挑戦で、次がテーブルの脚。その次が一気に下の高難度作! 無茶な、と思いましたがさすがエンジニア出身、無事出来上がりました。

  • 木工教室ほぼ1年経過のT4さん。最後の課題作がこの蓋つき小箱(山桜)。ふた中央の鏡板は時間を掛けて全て手鉋で削り出されました。最後の丁番取り付けに苦労されましたが見事完成、A4書類も楽に入ります。

  • Cさん製作の製の青森ヒバ製ベンチ。「ロ」の字型の脚は、四隅が全てアラレ組みで組まれてとても頑丈です。天板は節などの欠点ゼロの完璧な最高級の青森ヒバ厚板。青森ヒバ愛好家の彼は、この他にも同じ材で洗面台の大作があります(完成写真未入手)。

  • Hさんの作品は手提げ式のヒノキ工具箱。今後の教室通いで活躍しそうです。

こちらは、知人のお子さんへのプレゼント用に作られたブナのトラック。荷台も動きます。

  • 頑丈な6本足脚立を作られたYさん。

オーディオファンでもあり、次作は厚板ケヤキのスピーカー台。スピーカーが振動しないようにこれまた超頑丈に。スピーカーと接する部分は更に堅い材で点接触になるようにするのだとか。

全く知らなかったのだが、JBLのスピーカーにパラゴンという名の幅2.6mもある巨大お化けスピーカーがあったらしい(とっくの昔に生産終了とか)。いつの日かその1/2サイズのものを作りたいとのことで、取りあえず1/8サイズのパラゴン様式のスマホ・スピーカーが完成。薄板をアイロン曲木でカーブさせた小さな力作。

完成したミニ・パラゴンを持って、彼と共に市内のジャズカフェ Yugeyaへ行きました。ジャズ愛好家同士の話に私は付いて行けなかったけど、おふたりのオーディオ談義は面白かった!

木工教室から(22年5月)

前回報告から早くも3カ月、次々に作品が生まれています。

1.キャビネット

木工女子Kさんのキャビネット。框(かまち)づくりが得意で小さな紙に書いた簡単な図面だけで複雑なほぞ構造も難なく仕上げられますが、今回は大作とあって珍しく大きな図面を書かれました。今回もキレイにすっきりと仕上がりました。

スライドレールを使って軽やかに開く引き出し2段。ご友人からの依頼作だそうです。

2.サイドテーブルなど

こちらも木工女子、Tさんの新作。とてもお洒落なサイドテーブルです。クルミの木を初使用。十字に組んだ足元は中心部が少し宙に浮いた軽やかな構造。天板を支える柱は旋盤を使いこなして微妙なカーブの円柱で、八角形の天板の面取りも素敵です。

その前に作られた足踏み式アルコールスタンドは、今回で4作目。フットペダルを踏めばピアノ鍵盤が下がってアルコールがスプレーされます。前作を見たり使った方から依頼が続いています。随分前に作られた1作目も毎日踏まれながら何の問題もなく活躍しているそうです。

3.格子模様の裁縫箱

奥様へプレゼントとして製作されたCさんの格子模様裁縫箱。とても手が掛かっていますが、あざやかな出来上がりです。重箱のように重ねられます。裁縫箱というより宝箱? 工芸品の香りです。

4.小引き出し競作

コロナも昨年秋ごろから少し感染の恐怖感が落ち着いてきたからなのか、4名の方が前後2カ月ほどの違いで教室に参加されました。新規スタート後しばらくは決まった課題作で道具の使い方などを覚えてもらうのですが、その課題も4作目になると手の込んだ小引き出しに挑戦してもらいます。その小引き出し4作品が相前後して完成しました。

最初はT1さんの山桜の引き出し。黒檀のストライプ状の引手がカッコいいです。

Yさんのナラ材引き出し。

  

そしてT2さんの山桜製。

  

最後は先週完成したT3さん(3人の名字が「た」!)。ナラです。

  

この作品からは、材料の板も製材所から届く帯鋸で切断しただけの荒材を初めて使ってもらいます。本体のアラレ組みや引き出しの精密加工を初めての木工機械を多用しつつ、更につまみの旋盤加工など色々と新しい技に挑まれます。

すき間なくピッタリ作ると引き出しは、こんな芸も可能です。

5.座卓ほか

上の小引き出しのT1さんがその後作られた栗材のコタツ。38mm厚の栗の板を高山の材木屋さんから初購入。適当な枚数を買ったら幅広のいい材が使いきれないほど届いたとのこと。当分、栗の作品が続きそう。このコタツの天板、栗の板を3枚矧いで両側の耳を残して個性的な作品になりました。

また壊れてほぼバラバラに近い海外製の椅子を修理再生もされました。

6.番外編

工房近所のY氏。実は高校の同級生なのだが時々工房に遊びに来てくれたり、自宅裏山で切り出したヒノキを持ってきてくれる。先月、木工がしたいという事で教室番外編でヒノキのオリジナル踏み台を作られました。デカくて頑丈だけどカッコいい。5月からは、彼も毎週教室に通って来てくれることになったのでした。顔出し、許されたし!

7.番外編の番外編

ゴールデンウィークに親戚の甥っ子一家が東京から四国へ戻る道中に我が家を訪ねて来てくれた。小6の息子が木工をやって見たいということで一家でいちにち木工三昧。近所に住む孫兄弟も駆けつけて来て5人が同時木工。いろんなものが出来ました。 脚つきまな板(母)、カードゲームのスタンド(父)、壁掛け棚(小6)、本箱(小6/4孫兄弟)。顔出し許せ!

木工教室から(22年2月)

教室で生まれた作品のここ数カ月分をご紹介します。

教室開始時からのメンバーで5年目に入ったTさんの渾身の力作がこちら。上部はウォルナットとブナを格子状に組み合わせた精緻な細工がされています。一見すると小さな箱に見えますが、独自のからくり構造が今回も施されて、魔法のようにあちこちが開いたり回転する小物入れです。

ご自宅ダイニングのカウンター下の棚スペースにピッタリ納まりペンや小物類が納められるのだとか。また、手間の掛かる木の象嵌が下部のブナの扉部に施されています。

もうひとり5年目に入ったHさんの作品も家のあちこちで活躍中です。大きな作品も増えてきたので最近は空きスペースを生かす作品が増えてきたようです。という訳でやはりダイニングのカウンター下スペースを活用された棚です。これまでに作られた小物類も並んでいます。

八幡の里山に生えていたリョウブの木の鉢ケース。表皮を一部残して旋盤で削り出されたものです。

青森に行った際に青森ヒバに出会って以来、この木にすっかり惚れ込んだというCさんは、趣味のキャンプで使うアウトドア用の調味料ケースを青森ヒバで組まれました。閉じたケースを開くと各種サイズの調味料類が収まります。鉋を掛けた後に少し反りが入ってしまった板のカーブを生かして敢えて丸味を残したまま苦労してほぞ状の削りを入れて左右の鏡板とされました。内部に入れる小さな引き出しがまだ出来上がっていませんが、本体は完成したので先んじてご紹介を。

知り合いの方達から次々と依頼が続く木工女子Kさんの最新作はハープスタンド。持ち運びの際は分解して板同士をダボで組み合わせると小さくまとまる心配りがされています。

もうひとりの木工女子Tさんの作品も次々と出来上がってます。これは、以前作られたピアノ鍵盤を模した足踏み式のアルコール・スタンドが好評で追加で2セット製作されました(左側は完成直前)。

こちらは栗の小箱。

   

最新作は、額縁状の立体鉢植えとイーゼル・スタンド。満開の花が植えられたところを想像したくなる素敵な仕上がりです。

次は木のおもちゃ類を作ってネット通販での販売にもチャレンジされているYさんの作品。斜面を木の車が滑り降りて最後に木琴上で音を奏でます。改良しつつ幾つも作られました。

こちらはそのおもちゃパーツの整理箱とか。

今も続々出来つつあります、また次回に。

木工教室から(21年9月)

木工教室で続々と出来上がる新たな作品を紹介したいと思います。前回掲載の5月以降の新作ですね。

  • 玄関キャビネット

教室作品で過去最大の作品となったと思われるます。ご自宅の玄関スペースにジャストフィットしる大きさのパイン材のキャビネット。扉は全て周辺を斜めに削った鏡板構造になっています。中央の扉のない棚部分は、奥様の手作り作品の陳列スペースとか。

下段に設置された横棒は傘立て、底板部分はキャスター付きの台車になっていて冬場の灯油置き場になります。軽く引っ張り出してストーブのタンクに給油できます。

  • 八角スツール

八角形が大好きなKさんのスツール2脚。脚部の強度を高めるために十字型の貫が入っていますが、高さを色々と悩んでカッコいいこの高さになりました。1脚は、お友達のところへ行ったそうです。左は(多分)チーク、右は自称どんぐりの木です。

  • 本立てまたはサイドテーブル

平面上の脚を上下に置けばサイドテーブル。脚を縦に置けばブック・シェルフというひとり二役の家具です(ま、同時には無理なんですが)。最近とみに増えて来た娘さん一家からのリクエスト作とか。ほぞを掘るのに角のみ盤が使えないサイズなので手持ちルーターと手のみ仕上げで苦労されました。ケヤキの木目がきれいです。

  • 米びつ

桐材を使ったお米ボックス。置き蓋構造で取り出しやすい構造にされました。ぱっと見、ただの箱のように見えますが、よく見ると4辺が全てアラレ組みになっているのが分かると思います。見た目の何倍も手が掛かって丈夫に出来ているんです、さすが。

  • アルコール・スタンド

最近ではスーパーやホームセンターなどいろいろな所で目にすることが増えた足踏み式のアルコールスタンドですが、ピアノの調律もされているTさんの手に掛かるとこんなカッコいいスタンドが出来上がりました。ペダルを踏むとピアノの鍵盤がスプレーを押してアルコールが出ます。足踏みでスプレーをプッシュする構造を試行錯誤しながら作り込まれましたが、苦労のかいあってスムーズにアルコールが噴射されます。唯一無二のスタンドになりました。材は、クルミとウォルナット。

全く知らなかったのですが、黒鍵は白鍵の丁度真ん中にあるんじゃないらしいですね。細かな部分にも拘りが込められてます。

  • アクセサリー・ボックス

教室の課題作として以前作られたふた付小箱と小引出しを上下に合体させたイメージのアクセサリー・ボックス。こちらも娘さんへのプレゼントとしてお作りになりました。上部の開き蓋の内側には鏡が取り付けられています。山桜の木目が上品です。

 塗装前

 塗装後

木工教室から(21年5月)

コロナ禍の中とはいえ、木工教室では次々と新作、意欲作が誕生しています。

オシャレなメガネケース2種、山桜とウォルナットを二通りに貼り合わせられています。プレゼント用だとか。もらった方はさぞ嬉しいでしょうね。

   

台所用品もいくつか。こちらは回転式の調味料スタンド。メガネケースと同じ作者でご自宅用とのこと。

こちらは、食パンケース。教室で初めてスライド式扉に挑戦されて、見事に完成。板をつなぐ芯材用生地の選択がバッチリ決まり、スムーズに開け閉めできます。

    

そして、スツールを作った方が3名。古くなったピアノ練習用の丸椅子のリフォームをして上半分はそっくり新たに作られました。回すと高さが変わる太いボルトが入った金属部と脚部はキレイにして再利用されています。

 

こちらも同じく丸スツールですが、ご自宅で木工をするときの作業椅子。4本の板脚が斜めに取り付けられたこれまたお洒落なオリジナルデザインです。製作中に次々と新しい構造を思いつかれてどんどん設計変更し、カッコいいスツールの完成です。このスツールも高さを変えることが出来ます。

 

そしてこちらはケヤキ製の角型スツール。それぞれの脚に2方向からほぞが差し込まれているので、ほぞ同士が中で当たらないよう工夫されています。

そして小さな引き出しが12個も並んだウォルナット製の引き出し収納。前板の木目が横につながってカッコいいです。四角のつまみは手前に広がったデザインですが、治具を工夫して安全にカットされました。少し贅沢に厚い板を使い前面は留め加工した7枚継ぎで重厚感もタップリです。

  

今も大作や小物製作が続々と続いています。